みなさんこんにちは、スピリチュアルカウンセラー/ヒーラーのみちよです。
これまで、遠距離恋愛や結婚生活、失恋などについてはたくさんお伝えしてきましたが、「シングルマザーの恋愛」 については書いてこなかったような…と先日ふと思いました。ということで、きょうはシングルマザーの恋愛についてお話します。
フランスとの価値観の違い
少し話は逸れるかもしれませんが、少し前にYouTubeで「不倫」 の動画をアップしたことがありました。その動画には、「不倫はただ肉体的な欲求を晴らすため。魂を汚している」とか「不倫されたほうの妻の立場や子どもの気持ちを考えてくれ」という内容のコメントがきます。
それらは不倫という婚外恋愛を、「形だけ」で見たときに起こる反応なので、一般的な見方ではそうなっても仕方がないかもしれません。わたしだって、若いころにこんなYouTubeを見たら、「そんなのおかしいじゃないか!」と反応していたと思います。
でも、スピリチュアルという世界・エネルギーの世界で見ると、人と人が出会ったことには意味があるし、そこで魂が学んでいるのもわかるので(魂が汚れるというのは人間的な見方であり真理ではありません)、倫理やモラルとは離れたところにあるのですね。
日本ではこのような反応がザラなのに反して、たとえばフランス。フランスは、「好きになっちゃったんだから、仕方がないじゃないか」というスタンスのかたが多く、動じません。在仏ジャーナリストが書いた東洋経済の記事でも、「不倫はモラルに反しない」と最高裁判所で可決されるなど不倫に寛容な国だとされています。
結婚していたって恋愛してしまうことは想定済みで、お互い結婚していても、ほかで恋愛していることも普通にあり、離婚も多いけどそもそも結婚していないケースも多いそうです。
それがよいか悪いかはわかりませんが、「恋愛=自由」という意識が定着しているので、むしろパートナーがいないと「なんで?」と不思議がられることもあります。だから離婚したって、「次!」となるし、むしろすぐ誰かとくっつきやすい。
日本はそれに反して、特に「子ども」がいる場合、次の恋愛へと向かいにくいですよね。それはもう、無意識なんだと思います。
結婚、そして子どもを持ったら、「母」としての役割が自分からも、他者からもくっつけられてしまう。だから「母」である役割の自分が、恋愛で「女」になることに、罪悪感があるのですね。
親は子どものために犠牲にならないといけないのか?
これはもう幻想なのですが、 日本って「母」のイメージが絶大なのですよ。たとえば『サザエさん』のフネさんは、サザエさんやカツオ、ワカメちゃんの母として、そしてタラちゃんのおばあちゃんとして、絶対的な「母的存在」なわけです。フネさんは、絶対に不倫しないわけです。
フネさんが象徴しているように、「母は恋をする人じゃない、子どもを守り育てるもの」という意識が、多くの人にあります。これがシングルマザーの恋愛を阻む一番の障害になっているのではと思うのです。
ではたられば論で、もしも日本がフランスみたいに「恋愛は自由」になったとしたら…。子どもからしてみたら、母親が男をとっかえひっかえしているように見えて、それはそれでショックを受けることもあるかもしれません。
でも、フランスの子どもがみんなショックを受けているでしょうか?みんな途中でグレて、親に対する憎悪を抱えているのでしょうか?そう思ったら、それはそれで疑問です。
子どもにとって「自分がいることで親の足枷になっている、親が幸せになれていない」と感じることのほうがショックかもしれないのですよ。
少なくても、わたしは母親から「あんたたち(わたしと弟)がいるから、こんな家でも出ていけない!父ちゃんと離婚できないのはあんたたちのせいだから!」と言われて育ちました。
まあ、母親が他に好きな人がいるとかそういうことではなかったにせよ、この国には「親というのは子どものために犠牲になるもの」という意識があることは間違いないと思います。これは、子ども側からしたら、有難迷惑で苦しいものでもあるのです。
シングルマザーの恋愛に欠かせないもの
そして「シングルマザーの恋愛」 ですが、実際にわたしもシングルマザーとして恋愛してきたクチですし、クライアントさんのたくさんのケースを見てきました。
わたしの場合、子どもは父親のほうで暮らしていたので、あまり普通のシングルマザーの恋愛の参考にはならないとは思いますが、実の母親が反面教師になったこことで、「子どものために犠牲になる親にはならない」と思っていましたので、離婚後は普通に恋愛をしていました。
そして子どもが中学生のころ、再婚しました。シングルマザーの恋愛相談を聞いていると、子どもが小さいか大きいかに関わらず、やはり「母親である自分が恋愛したり、幸せを求めて次の結婚に向かっていいのかどうか」といった苦しみを吐露されるかたがいまも多くいます。
そして 「せめて子どもが高校出る(大学を出る、社会人になる)まで我慢する」 といったリミット型が一番多いのです。
では子どもが高校を出れば、大学を出れば、社会人になれば、そのまま素直に納得するのでしょうか。
もちろん子どもが大きくなれば親との関係は変わっていき、「好きにすれば」というようなことも言われるでしょうが、実際は年齢がそうさせるのではないのだと思います。
シングルマザーの恋愛に関してだけではなく、離婚、再婚も含め、一番大事なのは、「子どもと普段からどれだけ本音を分かち合っているか、コミュニケーションをとれているか」ということだと思います。
高校、大学、社会人…そこまで親としての責任を果たしたんだからいいだろうというのは、親側からのエクスキューズ。そしてこれではもれなく「子どものために犠牲になる」コースになります。
たとえ子どもがどんな年齢であろうと、親が子どもに「わたしも一人の人間として幸せになりたい」という気持ちを見せられるかどうかが、シングルマザーの恋愛には欠かせないのではないかなと思うのです。
わたしの場合は、再婚相手が外国人ということもあって、当時中学生であった子どももやはり複雑な心境であったのは話していてわかりました。
でも「ママが一生一人で生きることはあり得ないよ。ずっと一人では生きられないよ。誰かいい人と出会ったたら、幸せになる選択、自分の人生のパートナーとして一緒にいる選択をするよ。それがいまなんだよ」ということを話したうえで納得してもらいました。いまでは家に普通に遊びに来て、親戚のおじさんくらいに思っていると思います。
いろんな親子関係、いろんな恋愛模様があるので、どれも同じにはいかないと思いますけども、親が真剣に人生に向き合い、幸せになるために生きる決意を見せていけば、子どももそこにポジティブなものを見出してくれると思います。
それが、恋愛だったり、仕事だったりするだけで、本当はどれも同じものが見えてくると思うのですね。
キーになるのは「自分の幸せ」です。「母が幸せなら、子どもも幸せをつかみやすくなる…」というのが、スピリチュアルでの見方です。
そんな風に、シングルマザーでも、どんどん積極的に自分の幸せをつかんでほしいと思いますし、恋愛も子どもに恐縮したり、罪悪感を持たなくていい。フランス風までにはいかなくても、昭和の母ちゃん意識は外していっていいと思いますよ!
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