みなさんこんにちは、スピリチュアルカウンセラー/ヒーラーのみちよです。
母の寂しさというのは、娘にとって非常に心苦しいもの。母が寂しいのに、自分だけ幸せになっていいのか…といった罪悪感。でも、「母の自己犠牲に付き合って、自分も犠牲になりたくない!」という葛藤も生じやすいですよね。
そこできょうは、「母の寂しさ・娘の寂しさ」をテーマに、心苦しい状況から抜け出すためのヒントについてお話しします。
母の「寂しい」は娘が頑張っても消えない
子どものころから、寂しそうにしてきた母。だからこそ、何十年も味方になって、労って、愚痴を聞き、気を遣ってあげてきたのに、一向に母の「寂しい」は消えていない。むしろ年を取って、さらに「寂しい」が加速していて手が付けられない…というご相談を多くいただきます。
結論から言うと、このような母の「寂しい」は、どんなに娘が頑張っても消えません。残念ですが、これは母の問題で、どう手を尽くしてもなくならないと思います。
人生の大半を、自己犠牲で生きてきた女性ならなおさら。自分自身でそれを埋め合わせようなんて、なにか損したように感じてできないのです。だから「他者」からもらおうとする。自分が取られた分、他者からも同じようにする方法しか知らないのです。
そしてその矛先は、ほとんどの場合「娘」です。息子がいても、息子からはほぼ同情は来ません。同情を求めるのは、同じ「女」でなければならないのです。
「母の感情」と「わたしの感情」
母はかわいそうですが、ここで娘であるあなたは犠牲になってはいけません。むしろここで、このようなスパイラルを断ち切るために、この世代に生まれてきているのです。
もし、あなたが母と同じ道をたどって、母のために自己犠牲をするようになると、今度は次の世代(=自分の娘)に、同じようなことをする可能性もあります。
お悩みのなかには、「自分は母から寂しさをぶつけられてきたから、子どもにはそれをしたくないと思っていたのに、気づいたら、娘が自分をわかってくれないとキレる自分になっていた」ということも少なくありません。
わたしたちは、中間の世代。子どもには自分と同じ思いをさせたくないから、どうしても我慢してしまうのですが、それはそれで無理くり感でやってしまい、最後には子どもに「あなたのために我慢しているのに、その態度は何?」とブチ切れることにもなるのですね(同様に母親に直接キレることもあります)。
このような、キレる感情のもとにあるのは 「寂しさ」 なのです。母は、口に出して直接「寂しい」と言ってきますが、あなたのなかには、 口に出せなかった「寂しい」 があるのです。
だから、キレてしまう自分をダメだと思ったり、恥じたりしたら、さらにこの感情に蓋をすることになり、 もっと寂しくなります。そんな、しまい込んだ感情のスパイラルが、この世代の女性を苦しめているということもあるのです。
母の寂しさを、ひとり引き受けてきた世代。母の寂しさをどうにかしなければ…と頑張ってきた世代。そんな人知れず味わってきた苦労を、いま、ここでわかってあげましょう。
この苦労を誰にも(自分自身でさえも)わかってもらえないからこそ、「寂しい」 部分が反応してしまうのです。母が寂しかったのはよくわかる。でも、娘であるわたしも寂しかったのだ、と。
この世代の女性が、寂しさの感情から自分を解放してあげることができると、ここから非常に楽に生きることができます。
「母の感情は、母のもの。わたしの感情は、わたしのもの。一緒にしなくていいのだ」とわかることで、あなたらしさのなかで生きやすくなっていくでしょう。
一度きりの自分の人生、母を思ってばかりではなく、自分を輝かせていいのです。この世代は、無意識に、母の荷物を背負い続けていたりします。
母の荷物は残念ながら、他者がどんなに肩代わりしてあげても、減ることはありません。だからもうここで、荷物を降ろしませんか。自分に、楽になることを許可してくださいね。
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