モラハラに耐えた妻に現れた症状
リコが自覚していた症状は、次の通りだ。
- 夫に対してイライラする
- 家に帰ると疲れてやる気が出ない
- 身体によいといわれるサプリメントを飲んでも効果を感じない
これまで体力自慢できたリコは、自分のこうした症状に戸惑いを感じ、悩んでいたという。それが「夫源病」を知り、チェックリストに見事当てはまったことで、「すごくスッキリした」と晴れやかな顔をした。
原因がわかれば、対策が立てられる。私たちは、一晩中これからのことを話し合った。
「お前も大変だな」モラハラ夫に変化
箱根旅行後は新型コロナウイルスに翻弄される毎日を送っていたのだが、ふと気になってリコに電話をすると、「休業自粛中のパパが出勤必須の自分に代わり、休園中の子どもの育児を担ってくれている」という予想外の近況を聞くことができた。
新型コロナによる自粛を機に、どうやらゲンの態度も夫源病の症状も少し緩和したという。シルバーウィークに子どもたちを再び夫たちに託し、GO TOキャンペーンを利用して近場の温泉に出かけ、話を聞いてみた。
リコ:「あのあとケンカして、『夫源病』について書かれた記事をパパに送りつけたんだ。あまりに『俺が働いてやってる』『養ってやってる』っていわれるから、あの日A(筆者)と見つけた専業主婦の家事育児を年収換算している記事と一緒に。
その後、それについて何かいわれたわけでも話し合ったわけではないんだけど、多分とっても心当たりがあったんだろうね。少しモラハラ発言が減った気がするよ。あとは自粛期間中、初めてひとりで育児をしてみて、私の大変さをちょっとはわかってくれたのかもしれない。といっても、育児と朝食・昼食作り以外の家事はほとんど私がやってたんだけどね。
これまで労いの言葉なんて一切かけてくれなかったんだけど、『お前も大変なんだな』 っていってくれた日にはびっくりした。いまはパパも通常運転に戻ってるけど、コロナ前と比べて家事や育児、料理について口出ししてくることは減ったかな。相変わらず、亭主関白だし、口だけ達者で自分では何もやらないんだけどね(苦笑)」。