数多くの婚活セミナー受講生のなかから「幸せな結婚」にいたる女性を見てきて、共通することがあると感じました。それは、婚活の悪循環に疲れて、「もう結婚をあきらめようかな」と思ったときにこそ、素敵なベストパートナーとの出会いが訪れているという点です。
実際に婚活していると、心が折れる瞬間が多々あります。たとえば結婚相談所でお見合いのリクエストがくるのは、自分から見れば残念なかたばかり…そして、自分からよさげなかたに申し込みをしても不成立の連続。まるで人格を否定されたかのような、泣きたい気持ちになってしまいます。
今回は、過去の恋愛や婚活に疲れて失意にいた女性が、1年以内に幸せな結婚を手に入れていった実体験から学んでいきましょう。
幸せな結婚への第1歩
転機の瞬間についてですが、まず最初に「結婚への執着を手放した瞬間」から、幸せの結婚へのチャンスの道がオープンしたように思います。
結婚を焦る女性は「もし、このまま結婚できなかったらどうしよう」という恐れや不安を抱いていることが多いです。その不安と恐れこそが、結婚そのものを知らないうちに「とても高い壁となり、失敗は許されないもの」にしてしまいがち。
そんな自分が自ら崖っぷちなシチュエーションにして、余裕を失っているからこそ、逆に男性にも厳しい目線になっていることがあります。
たとえば、「もうこのまま結婚できなくてもいい」と開き直り、結婚への執着を手放すことができたとしたら…つまり、一旦自分へ課していたプレッシャーやその不安や焦りから解放したとしたら、本来の自分らしさを取り戻すことにもなります。
そのため、あなた自身がいきづまったと感じたとき。そのときは、本来の自分(ゼロポイント)にリセットしてあげることが大切なのです。
本当の自分の気持ちに気づく大切さ
「ついに結婚が決まりました! 出会いのタイミングって本当にあるんですね。いまならわかった気がします」と嬉しそうに幸せな結婚報告をくれた女性Aさんは、とても笑顔が素敵な女性です。
でも30代に入る前の恋愛期間は、決して順調だったわけではありません。学生時代から、自分のぽっちゃり体型にコンプレックスを感じて、まったく自分に自信を持てなかったそうです。そのコンプレックスのせいで、30歳目前で初めて付き合えた男性は、かなりのダメ男。
他人から見れば、いつもAさんに対してヒドい扱いや態度をしていたにも関わらず、すっかり自信のない彼女は「これで別れたら、一生誰とも私となんて付き合ってくれる男性は現れないのでは?」と自分を追い込んでしまいました。
だからこそ、1人の男性に対して恋愛や結婚に対する「執着の種」を持ってしまったのです。でも結果的には、そのダメ彼は浮気して、ほかの女性のもとに去っていってしまい、さらに彼女を傷つけました。
そんな失意の彼女は自分を責めて、自分を守るために「自分はそもそも結婚願望もない」というキャラ設定を作ってしまいます。「私には結婚願望がないから、結婚しなくていい」と自己暗示をかけ、自分の本当の気持ちを否定していたのです。