「何かあると途端に危うい」のは…
たとえば、コロナで人の動きが変化したとき、売上が低下して給付金がなければ絶命する危機に見舞われたとします。1度目は、200万円の持続化給付金でかろうじて切り抜けた。しかしまた第2波、第3波、第4波…と襲われたとき、同じように給付金がないと売上低迷が補えない、生き延びられないとしたら、どう思いますか?
生き延びることは何より大事。溺れそうなときに手を差し伸べられたなら、迷わずつかんで生き延びましょう。そこで躊躇はしないでください。しかしもし手を差し伸べられなかったら、どうするのか。「困っている人がいたら、助けるべきなのに……」と恨みごとをいいながら沈んでいくのか。そんなのはごめんですよね。
第1波により、「自分はこの大きさの波が来ると溺れるのか」と気づき、泳ぎを強化するなり、浮き輪を持って水に入るなり、水に入る役目はもっと得意な人に任せるなり、対策を講じるでしょう。
ところが、なかには対策を講じたくても講じられない状況にある人もいる。泳ぎを強化したくても教えてくれる人がいない、浮き輪を買う余裕がない、役目を引き受けてくれる人がいない、といった状況です。
だから、第2波がきたらまた同じように溺れるとわかっていながら、また同じように水に入るしかないのです。それが、「何かあると途端に危うい」タイプです。
精神状態と言葉
「何があっても余裕で対応」と「何かあると途端に危うい」この2つのタイプをわける要素は何か。もしかしたらあなたも今回の件で経験して気づいているかもしれませんね。次の2つの条件が揃っている人は、何があっても余裕で対応しています。
- 有事に動揺しないメンタル
- 言葉を使いこなす能力
この2つです。メンタル(精神状態)については、トランス瞑想で身につけられます。いま集中的に取り組んで、瞑想の技術をしっかり高めておきましょう。
何かあったときに精神状態が崩れると、すべてが狂います。精神状態がすべてのベースになっているからです。注意力が低下して、ケガをしたり事故に遭ったりしやすくなる。周囲の人たちを振り回して、人間関係がおかしくなる。いままで任せてもらっていた仕事を、やらせてもらえなくなる。これらすべてを逆転させるのが、トランス瞑想技術です。
精神状態を良好に保つためのこうした技術は、「ちょっとしたコツ」「小手先のテクニック」で一瞬で変わるものではありません。健康状態や体力のようなものだから、時間がかかります。じっくり育てて、有事に備えましょう。