「自信がない」という理由で動けないというのは、困ったものですよね。だけど、そもそも自信って、どういうものなのでしょうか?
まずは、「自信があるとき」には、なぜ「自信」というものがあるのか…ということについて、考えてみましょう。
自信がなくても、やってみなければ始まらない!
「自信がある」といえるのは、「自分にはできるといえる証拠がある」という場合ではないでしょうか。
たとえば、あなたはいま自転車に乗れる自信がありますか?この問いに、「自信がある」と答えられない人は、自転車に乗れない人か、長い間乗っていない人だと思います。
自転車に乗れる人は、恐らく小さいころに何度も転びながら練習をしたことがあるから、乗れるようになったのではないでしょうか。その後、何度も何度も乗れるということがわかっているから、「乗れる自信がある」といえるのですよね。
…ということは、つまり、「できないこと・いまできるかどうかわからないこと」に対して、自信を持つなんてことはできないということです。
こうして考えてみればあたりまえのことだと思うのですが、このあたりまえのことをきちんと理解することが、案外難しいのかもしれません。自信がないということを理由に動けないと考えているときには、「自信さえあれば動けるのに」と誤解した状態になってしまっているからです。
「自信を持って、初めての〇〇してみよう!」というようなセリフを聞くことがありますが、できたこともないのに自信を持つというのは、実質不可能な話。そういうときには、本当は「自信がなくても、やってみなければ始まらない!」というふうに、頭を切り替えなければならないのです。
まずは「これから自信をつけるためには、何を練習すればいいのか?」と、考え始めてみてください。自信を持ちたい何かがあるのなら、「初めておこなう」という最初の一歩は、避けて通ることができません。
どんなに自信を持っている人でも最初は必ず、「初めておこなう」という行為からスタートしたはずです。まだ何かを始めていない段階ならば、当然のことながら「自信などとても持てないけれど、初めておこなうということを、しなければならない」という認識でかまわないのです。