こんにちは、恋愛・心理カウンセラーのFriday(フライデー)です。最近、よく耳にするようになった「アンガーマネジメント」についてご存じでしょうか。
私がこの言葉を最初に知ったのは、もう5年くらい前でしょうか。そのころはまだ、私にとって感情はいい者と悪者がいて、アンガーマネジメントというのは、怒りを排除することだと思っていました。
でも、「感情はいいとか悪いとか判断せず、受け入れてあげるのが吉」とその後に心理学から教わりました。
基本的に感情は天気と同じで、自然に発生し、自然に消えたり、自然に変わっていくもの。どんなに科学が発達しても、私たちが雷を操れないのと同じです。
とはいえ天気と同じように、過去の経験から予測したり、対処できます。明日が雨なら、傘を持って行ったり、長靴を履いたり、用事をやめたり、変更したり…。雨が嫌いなときもあるし、日照りが続いていれば恵みの雨となるときもあるし、受け取り手の状況や気分によって、いい者にも悪者にもなります。
雨が降っているの無理やり出掛けたら、ずぶ濡れになって、風邪をひいてしまいますよね。雨が降ったら、身を守るために傘を差すと思います。怒りも同じです。そんな傘の差し方、つまり「怒りの対処法」を今回はお話します。
「怒り」の構造はどうなってる?
まずは「怒りの構造」から説明しましょう。怒りは二次感情とも呼ばれ、カウンセリングでは、何かほかの感情の蓋になっているという見方をします。悲しい、寂しい、わかってもらいたいなど…
たとえば、彼女が髪型を変えたのに、彼氏が気付かずに彼女が激怒!…なんて場面、ありますよね。なぜ男性はこうした細かい変化に気づかないのか、という話はまた今度として、彼女が怒ったのはなぜでしょう?
実は怒りたかったわけではなく、気づかれなかったことで、愛されていないように感じて悲しかったんです。でも、それが素直に出せません。
「悲しい」と口にしても、取り合ってもらえなかった過去があるのかもしれません。愛されているのかどうか、確かめるのが不安なのかもしれません。男性に多い話ですが、悲しいと感じることを恥じて封印しているかもしれません。
そんな目に見えない内面のことは、残念ながら、彼氏さんには1ミリも伝わってないですよね。恐れも悲しみも不安も乗り越えて、本当に感じたことを素直に伝えたほうが、怒りに任せて感情をぶつけるより、彼氏さんとなかよくなれます。
私、なんで怒ってるんだろう?
こうやって、「自分はこう愛してほしい」「こうしてくれると嬉しい」ということを伝えるのは、とてもとても大事。恋愛でも、仕事でも、家族や友達とでも。人と自分は、別の人間ですからね。「わかっているつもり」が危ない。何が嬉しいか、悲しいか、千差万別で十人十色です。
怒りを言葉で伝えるよう意識すると、人間関係が楽になりますよ。そのためには、まず自分の本当の感情を知ることです。カッと来たら、まずは怒りを認めてあげる。「あっ、自分怒ってるな」って。ここは、ブレーキ=頭を使って行動を選んであげる場面ですね。
立ち止まれたら、本当はどんな感情を感じていたか探ります。前述の髪型の場面だと、デートで待ち合わせて彼氏が何もいわないのを見て、モヤッとしますね。イラッとも。「怒ってるな私」と気づけたら、まず一歩。「なんでだろう?」と自分に尋ねる。
なんで怒ったんだろう?髪型変えたのを、気づいてもらえなかったから。髪型を変えたのを気づいてもらえないと、なんで怒るんだろう?無関心なようで、愛されていないようで、悲しい。彼氏は本当に私に無関心なのかな?愛していないのかな?そんなことない…はず。じゃあ、彼氏はただ気づかなかっただけか、恥ずかしくていえなかっただけかも。気づいてないのか、恥ずかしくていえなかったのか、問いただす?なんか、それって重い感じがする。
じゃあ、軽く伝えるにはどうしたらいいだろう?明るく「髪型変えたんだー!」というとか?それで、悲しくはない?また次、彼は同じことをするかも。明るくいって気が済んだらそれでいいし、ついでに「こういうときは気づいて、何かコメントしてくれると嬉しいな」って軽くいってみる。
でも、自分の本当の感情って、奥の奥のほうに押し込んでいることがあるので、このくらい丁寧に対話していくのが大事です。初めは時間がかかったり、行程が長くなるでしょうが、直に慣れます。次は、他人の怒りについてお話します。