夫が世帯の収入を一元管理「会社員×フリーランス夫婦の家計事情」
次にご紹介するのは、海外で暮らす日本人夫婦Cさん世帯の家計事情。妻へのインタビュー時に夫が近くにいて、時折一緒に答えてくれるなど、夫婦間でお金にオープンなCさん夫妻の家計は、「夫が一元管理している」といいます。
C夫妻(結婚6年目)
- 夫:38歳・会社員
- 妻(話を聞いたCさん):38歳・フリーランス
- 子ども:2人(ともに未就学児)
- 住居:持ち家(海外在住)
Cさん世帯の収支を夫が一元管理することにした理由は、「結婚してから働かなくなってしまった“元夫の父親”に、離婚時にもらった助言を踏まえてのもの」だとCさんは話します。
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夫婦の財布はひとつがいい
Cさん「元夫とは財布を別にしていたんだけど、離婚する際に、元夫のお義父さんに『次に結婚するときは、夫婦の財布はひとつにした方がいい』と助言されたの。夫婦としてやっていくという覚悟につながるからって。いまになってみれば、その通りだと思う。
前に結婚していたときは、私フリーランスでバリバリ稼いでいて、すごく貪欲だったし、『私が稼いだお金なんだから、これは私のもの!』って意識がすごく強かった。相手と一緒にどう蓄えて将来をどうしていくかということよりも、そのとき自分がほしいものを買ったり、自分のお金をどう守っていくかってことしか頭になくて」
そんな苦い経験を経て、海外に渡り2度目の結婚をしたCさんは、夫にもこの教訓を共有し、「(妻よりもお金の管理が得意であろう)夫が家計を一元管理する」と決め、収入のすべてを夫に託すことにしたといいます。
Cさん「現金で必要な額は都度もらいつつ、日々の生活にかかる物資は家族カードを使って購入しているけれど、特に不便は感じてないよ。前の結婚のときや独身のときと比べて自分のモノを買う頻度も減ったし、買うモノのランクも下がったけれど、まったく不満に感じることはない。多分それは貯める目的がハッキリしているからだと思うんだ。
わが家はひょんなことから持ち家を2軒所有しているんだけど、私が住んでいる国では銀行残高に応じてローンの金利が変わる方式も選べるの。我が家はその方式でローンを組んでいるから、なるべく銀行残高を増やして金利を下げたり、早くローンを返済したりしたい。共通の貯蓄目的があるから、夫婦で話し合いながら年間の収支計画を立てて、なるべくムダな支出をせずに暮らすようにしているよ」