みなさんは、結婚やパートナーに求める理想はありますか?
年収、価値観、外見、性格。理想はひとそれれですが、結婚時の状態が続くことはとても難しいこと。理想が叶えられたからといって、幸せな結婚生活を送ることができるとは限らないようです。
今回は、理想通りの結婚をしたある女性が、「離婚」という最後通牒を突きつけるまでのお話を聞きました。
- ナオ:36歳、元フォトグラファー。31歳で離婚し、35歳の時に再婚。
- ライターichikobitto(以下、ライターi):この記事のライター、独身。ナオとは仕事で出会い、意気投合。実は最近までナオがバツイチだったことを知らず、今回インタビューさせてもらうことに。
迫り来るリミット。絶対に彼を逃したくなかった
ライターi:きょうはナオの人生を大きく変えた1回目の結婚の話を聞かせてもらえるかな?離婚までの経験が、結婚観はもちろん、生き方も大きく変えたっていってたよね。
ナオ:そうだね。全部変わったなー。変わったというか、自分で変えたんだけどね。おかげでいま手中にある「幸せの形」を見つけられたから、すべての出来事に感謝だよ。
ライターi:そもそも元旦那さんとは、どういう流れで結婚したの?
ナオ:26歳のときに友人の結婚式の2次会で出会って意気投合したの。すぐに付き合って交際1年で同棲、その1年後に結婚っていう流れ。
ライターi:結婚までトントン拍子に進んだ感じだよね。
ナオ:そうだね。私、結婚願望が強かったの。いま考えると強迫観念に近かったと思うけど、29歳までに結婚して、30歳にのうちには出産っていう人生計画を昔から持ってた。だから彼と付き合うときに結婚についての意向を、同棲のタイミングで結婚する時期を確認したんだ。
ライターi:しっかりしてる!自分から切り出したんだ。
ナオ:彼と出会ったのが27歳になる直前で、交際してお互いを知っていくという期間とか考えると、29歳までに結婚するにはこれがラストチャンスかもって思って。プロポーズをいつしてもらえるかソワソワ待つよりも、確約がほしかったから確認しておきたかったの。
あと、彼は私にとってまさに理想のタイプだったんだ。穏やかな性格、高身長、それに「会社員」っていうところも!だから絶対逃さないようにしようって思ってた。
ライターi:会社員ってとこ大事だったんだ(笑)
ナオ:マスト条件ではなかったけど、結構ポイントが高かった。他力本願だけど、自分がフリーランスで安定しないから、相手が会社員っていうのは最高の組み合わせだと思ってて。
ライターi:うーん。いまは大企業でも倒産することもあるし、必ず安定しているってワケでもないと思うけど…。
ナオ:確かにね。でも、会社員ならもし仕事を失っても失業保険も出たりと保障がある。仕事を休んだって有給を使えば給料が減ることもなく毎月同じ金額がもらえる。私が自由に仕事するには最高!って思ってたんだ。
ライターi:フリーランスの収入は波があるし、保障も基本はないからね。じゃあ元旦那さんは渡りに船だったんだね。
ナオ:そうなの。ひとりなら毎月の収支や仕事の入り具合を気にして気持ちにアップダウンが出るけど、彼の収入とあわせて協力しあえば、余裕を持ってお互い仕事に専念できるなって。実際、いままで1日でもオフ日があると不安になってたけど、彼といることでオンオフを楽しめるようになったんだ。
ライターi:まぁ、フリーランスの不安はわからなくもないけど…。
ナオ:最強のペアだって思ってたよ。ささやかだけど結婚式もして、もう幸せの絶頂だった。