こんにちは。無料メルマガ「親も子供も一緒に伸びていく」で、塾講師の経験から得た知識をもとに、親子が楽しく学ぶための具体的な勉強のヒントをお届けしている、高久手はるかです。
読解力問題でつまずくのはなぜ?
小学校高学年、中学生になってから読解力不足に悩む生徒さんを何人も見てきました。
その原因は多岐にわたります。でもその根本には「文字から情報を受け取れない」「自分の考えや持っている情報を文字で表せない」という、改善するにはかなりの時間が必要な状態があります。
文字から情報を受け取る力は、どうすれば育めるのか?
小学校1年生からの読解力を育てるドリル等も市販されています。早くからそのような教材で勉強すればいい?もちろん、やらないよりはずーっといいです。
でも、大人にとっては「当たり前」のことも、子どもにとっては「人生で初めて」のことがたくさんあります。
答えが決まっている算数と違い、国語は、たとえそれが記号を選ぶ問題であっても、なぜその答えを選ぶのか、答えに至る過程が大切です。説明文であれば、論理的に具体と抽象を区別し、物語文であれば、登場人物になった気持ちになれることが最初の一歩になります。
このことを小学生が自分だけで教材の解答や解説を見て学習するのは難しいんです。解答・解説を見て、「ふーん、そういう答えになるんだ」で終わっちゃいます。そこで勉強してわかった気分になって終わり。肝心の「考える」部分が欠落したまま先に進むことになります。
親子で読解力を育む方法
私は親子で音読することを猛プッシュしていますが、その理由はここにあります。
特に小学校の4年生くらいまで、せめて教科書を音読して、大人がそれを聞いて読み間違いがないかを確認する。すらすら読めるようになったら、筆者の一番言いたいことは何なのか?どこにそれが表れているのか?主人公やまわりの登場人物の気持ちは?と質問して、大人も一緒に考えてみてほしいんです。
これって、そんなに長い時間をかけなくてもできますよ。
大人が読んで手本を示す、子どもが読んで、練習をする。内容の質問をして、親子で考えてみる。一度に全部やらなくても、ひとつの題材を1週間から10日くらいかけてもいいので、ぜひ低学年のうちから始めてみてください。
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