わが子を「育てにくいな…」と感じたことはありませんか?
子どもが2人以上いる場合、同じように育てたのにまったく違う成長をしたり、かわいいと思える子とかわいいと思えない子がいたりして、自己嫌悪になってしまうお母さんもいるかもしれません。
実は私は、いま高1の次女に対してわからないことが多く、どうしたらよいか迷うことがたびたびあります。
このように迷ったときに、読んでいる絵本があります。読むと子どもの状態を感じられ、家庭環境や子どもへの言葉などを反省し、新しい気持ちで子どもに接することができます。そうすると、娘と再びよい感じで過ごすことができる絵本です。
きょうは、その絵本を紹介しますね。
この絵本は、こんな方におすすめです
- 思春期のお子さんへの対応に迷っているパパママ
- お子さんを育てにくいと感じているパパママ
- 子どもの気持ちを知りたいパパママ
『だれか ぼくを ぎゅっとして!』
- シモーナ・チラオロ 作・絵、おびかゆうこ 訳
- 2016年2月29日発行
- 徳間書店
内容紹介<Amazonより>
サボタは、ちいさなこどものサボテンです。サボテンやしきでいっしょにくらすサボテンたちは、いつもきれいにならんでいて、あいてにくっつくことはありません。あいてにちかづくのは、なによりもしつれいなことだからです。でも、サボタはだれかにぎゅっとだきしめてほしいとおもっていました。あるひ、サボタのちかくにみたことのないだれかがやってきて…?「だきしめてほしい思い」を描いた、心がほっとあたたまる絵本です。
子どもが望んでいることは…?
私たちが子どものころ、親に不満を感じたときの原因は、「親がくれた愛情と、自分がほしかった愛情が違っていたこと」が多かったのではないでしょうか。
そして、私たちも親になり、子どもためによかれと思っていったり決めたりしたことが、子どもが望むのとは違っていることもあるのではないでしょうか。実は子どもに対して、自分の親と同じようなことをすることが多いのかもしれません…。
『だれか ぼくを ぎゅっとして!』の主人公は、サボテンのサボタです。サボタは立派なサボテン屋敷に住んでいます。サボテン屋敷に住んでいる人たちの目標は、「立派なサボテンになること」です。だから、サボテン屋敷の人たちは、相手に触ろうともしません。
これは、私たちが子どもにしてしまいがちな言動ではないでしょうか。将来ちゃんとした人になってほしいと思い、子どもに我慢をさせたり頑張らせたりなど…。
ところが、体中にトゲのあるサボタの願いは、「ぎゅっと抱きしめてほしい」です。
これって、人間の子どもたちに似ていると思いませんか?
特に、下の子が小さいときの上の子どもや、受験期の子、思春期の子のように、心が満たされない時期の子どもたちの状況です。言葉や態度はとげとげしいのに、本当はスキンシップや優しい言葉を求めているのです。だから私たち大人は、まずは子どもの心を満たすことが大切なんですよね。ただ、相手はトゲトゲしているので、工夫が必要かもしれませんよね。
私は娘の対応に悩むたび、この絵本を読むことで、「娘の状態はサボタと同じ、トゲだらけだけど、励ましや労いがほしいのよね~」と思うことができます。
すると、子どもへの言葉などを反省し、改善点を見つけることができるので、それを実行し、再び娘とよい感じで過ごすことができるようになります。
思春期のお子さんへの対応に迷っている方、お子さんを育てにくいと感じている方、子どもの気持ちを知りたい方は、もしよければ読んでみてくださいね。
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