こんにちは。アダルトチルドレン(AC)専門セラピストの安宮正敏です。きょうは「HSPとアダルトチルドレンの違いとは?」をお伝えしたいと思います。
HSPとアダルトチルドレンは同じような問題を抱えていたとしても、解決方法はまったく異なるため、まずはご自身がどちらなのか把握することが大切です。ぜひご一読くださいね。
「HSP」と「アダルトチルドレン」の違い
HSPのかたも、アダルトチドレンのかたも「生き辛さを感じる」という点においては同じです。HSPのかたは、生まれつきとても繊細で、敏感な性質を持っています。
そのため、相手の考えや気持ちをとても察しやすく、自分のことは後回しにして相手のかたを優先してしまうことが多くなってしまいます。
一方、アダルトチルドレンの方が相手に気を使いすぎるのは、家庭環境が大きく影響しています。幼少期のころに、両親が喧嘩ばかりしていると「自分が何とかしてあげなきゃ」という風に考えたり。親がもともと体が弱く、子どものころから頼りにされていたり。両親が共働きで、本来なら親がやることまで、お手伝いしていたり。
このように子ども時代を子どもらしく生きることができず、周りに気を使って生きてこられたかたも多いと思います。
世間的には、しっかりしてよく気がきく子どもだという印象があるでしょう。しかし、その子どもは自分の気持ちをものすごく抑圧して生きているということです。
自分の気持ちをずっと我慢して抑えて、抑えて生きてきたため、自分の気持ちがわからなくなってしまっています。それは、あなたが自分の気持ちを抑圧していたという自覚がなかったとしてもです。
家庭がうまくいくためには、親を助けないといけない。そのためには、自分が何とかしないといけない。常に自分の気持ちを抑えて、親のために生きてきたのです。その結果、大人になってからも、誰かの役に立っていないと自分の存在価値がないような感覚を感じてしまうのです。
それぞれの解決方法
それを解決するには、アダルトチルドレンのかたは、子ども時代から抑圧していきた感情を癒し、解放してあげることが大切になります。そうすることで自分の本当の気持ちを感じれたり、自分の存在価値を感じることができるようになるのです。
HSPのかたは、自分の気持ちを感じることはできるので、自分の気持ちをどれだけ大切にできるかということが解決のポイントとなります。そのためには、自分のなかでどこまで相手に合わせてあげるのかという決まりをつくっておくといいと思います。
たとえば、自分の仕事が終わるまでは、相手に仕事を頼まれても断るようにする。このようなマイルールをあらかじめ作っておくと、流されずに済むようになります。
同じような問題だとしても、HSPとアダルトチルドレンでは生き辛さを作り出している原因そのものが違うため、解決方法が違います。そのため問題を解決するためには、HSPなのかアダルトチルドレンなのかをしっかりと見極めることが大切なのです。
いま苦しんでいるかたは、ご自身がHSPなのかアダルトチルドレンなのか、まずは考えてることから始めてみてくださいね。
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