子どもに手をあげる親の4つの特徴
1.感情のコントロールができない(情緒不安定)
突如として怒る、泣く、機嫌がよくなる、落ち込む、無気力になるなど、自分で自分の感情をコントロールすることができない。
親のそうした不安定な感情表現が子どもにどんな影響を与えるのかを考える余裕もなく、反射的、自動的に親自身の感情を衝動的に言葉や行動によってそのまま子どもにぶつけてしまう。
なんらかの精神的疾患が原因の場合もあれば、そういう「気質(気性)」の場合もあります。あるいは、鬱積した感情が溢れ出ている場合もあるなど、なんとも多種多様です。
いずれにしても、親の気分、感情を前触れなくストレートにぶつけられては、子どもとしては溜まったものじゃありません。
2.親自身が身体的虐待、精神的虐待を受けてきた
これは、まさに虐待の連鎖が起きている状態といえます。
爆発的な怒りなどを感情的に受け止め切れない状態に陥ったとき、その感情を自分よりも弱いものに対して暴力で吐き出すことで落ち着けるということを、親自身が幼いころから体験を通して学習してしまったのでしょう。
また、受け止めきれない感情を暴力的、破壊的な行為で発散させないと、自分が壊れそうに感じて、思わず手が出てしまうということもあるでしょう。
反射的に怒りをぶつけて気持ちが落ち着けば、今度はひどい後悔の念に苛まれ、激しく自分を責めたりもします。
3.慢性的な欲求不満
自分のことを愛して大事にしてほしいとか、自分のことを認めてもらいたいといった、幼児的・本能的な欲求が満たされることがない家庭で育った場合に、そうした欲求を心の奥深くに抑圧することでフラストレーションを薄めようと努力してきた結果、慢性的に欲求不満を抱えてしまうことがあります。
まるで、心がパンパンに膨らんだ風船のようなもので、ちょっと尖ったものに触れただけで、心がパンっと破裂してしまう…。
一瞬で破裂するので、もちろんコントロールすることができないわけですが、こうした親が本当の本当に怒りたい相手は、実は子どもではなく「自分の親」「社会」であることが多いと感じています。