4.アルコールや薬物依存、鬱病などによる情緒不安定
アルコールや薬物、精神疾患などによって、感情がコントロールできないというケースも少なくありません。
特に親が鬱病などで情緒不安定の場合、子どもとしては「病気なのだから仕方ない…」と暴力を振われる現実を耐え忍び受け入れざるを得ないという袋小路に追い詰められることになります。
そればかりか、親に負担をかけまいと「偽りのいい子」を演じる方向に頑張り、いつしか自分自身を見失っていくという悲劇の連鎖に落ちていくことは少なくありません。
大きな特徴としてはこれらの4つが挙げられるのですが、僕自身はまだ直接遭遇したことのない、「子どもを虐待することそのものが目的」「虐待することで快楽を得ている」という、人の皮を被った猟奇的で悪魔のような親が現実に存在する可能性も否定できません。
次回は、そうした親が子どもに対して肉体的虐待を繰り返す「親の論理(言い訳)」について、クライアントのケースを交えてみていきたいと思います。
次回の『「毒親の呪縛」を本気で断ち切る実践トレーニング』は2021年10月6日公開予定です。
【連載】『「毒親の呪縛」を本気で断ち切る実践トレーニング』
【1】「生きづらさ」の根本にあるものは…?私の幸せを阻む「毒親」の呪縛
【2】私は「毒親」育ちだったのか?いま、生きづらさの原因を考える30の質問
【3】親の不仲も不機嫌も「自分が悪いせいだ」と思って育った、毒親育ちの人へ
【4】毒親に言われ続けた「あなたのため」。その支配から抜け出すための、はじめの一歩
【5】わけもなく不安になる。毒親育ちが無意識の苦しみを手放すためのワーク
【6】人が怖い、居場所がない、価値がないetc…毒親育ちの持つ悩ましい感覚
【7】私は何をやってもできない人だ。毒親育ちの悩ましい思考の手放しかた
【8】だから僕は、人が怖い。毒親育ちが「生きづらい」人生から抜け出すまでの道のり
【9】離婚したのは、僕のせい?「親の離婚」で傷ついた心の癒し方
【10】それって本当に子どものため?親の「責任」と「過干渉」のボーダーライン
【11】家庭内につくられたヒエラルキー。子どもを弱者に仕立て、支配する親たち
【12】対人関係がシンドイ。側から見ると順風満帆な彼の人生が“難あり”なわけ
【13】支配的な父親に従ったエリート役員の人生が、中年期に危機を迎えたわけ
【14】父親のDVは家族だけの秘密。なぜ毒親家庭は崩壊していくのか?
【15】愛情と苦痛はワンセット。大人になっても抜けない毒親育ちの思い込み
【16】いい親子関係を築けなかった子は、友人関係や恋愛でつまずきがちなのか?
【17】親に“いい子”の期待を押し付けられた子は、なぜ人生につまづいてしまうのか?
【18】家族のからかいがイジメに。自称「ダメ人間」な彼女の、悲しい生い立ち
【19】「無条件の愛」を与えられずに育ったあなたが、心の空洞を埋めるヒント
【20】東大に行け、官僚になれ…親に命じられた“責務”を全うしたエリートの「その後」
【21】毒親の呪縛を抜け出し「自分らしく生きる」ために、今日からできること
【22】僕は、どうせ無力で無能…。自己肯定感が「ない」子どもたちの苦悩
【事例1】鬱の母と、子に頼る父。毒親と共依存していた彼女が、親子の縁を断ち切るまで
【事例2】気づけば、3度目の離婚。彼女が「ダメンズ」ばかりを選んでしまったワケ
- 参考:子ども虐待防止オレンジリボン運動
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