なぜ11月に神在祭が行われるのか
なぜ11月に神在祭が行われるのでしょうか。
その理由は、来年2022年以降の人々の縁むすびを「神議り(かむはかり)」にかけて決めるためです。
この世のすべての縁を統率する縁むすびの神さまである大国主命(おおくにぬしのみこと)と、日本全国から出雲に八百万の神さまが集う神在祭。
恋愛の縁むすびのみならず、お金や仕事との縁、チャンスとの縁、あなたを高いステージに引き上げてくれる人との出会いなど、そこでは来年2022年以降の世の人々の幸縁(こうえん)結びを叶えます。
つまり来年のあなたの運命は、神在祭の神議り(かむはかり)で決定していきます。
別名は御忌祭。神在祭の過ごし方は?
神々の会議や宿泊に粗相があってはいけません。神在祭の期間(11月14日~30日)は、ひたすら静寂を保つことがよしとされています。
そのため当地では、御忌祭(おいみさい)ともいわれています。11月の後半は、早めに家に帰り、ゆっくりと過ごすとよいでしょう。
神在祭とぜんざいの密な関係
ぜんざいは、神在祭のときに振る舞われる神在(じんざい)餅が起源といわれています。
出雲の「神在(じんざい)餅」が起源。「じんざい」がなまって「ずんざい」、さらには「ぜんざい」となって京都に伝わったといわれています。
ぜんざいの発祥が出雲であることは、江戸初期の文献である「祇園物語」「梅村載筆」「雲陽誌」にも記されています。
また、餅はご神事と縁結びに密接に関係があります。
餅つきは男女の和合をあらわし、くっついて離れないご縁が結ばれる様子を行事として伝える文化的な要素もあります。
お餅は、神さまへのお供え物でもあります。つまり男女の和合は、神さまと通じる道でもあるのです。
- ※本記事は著者のサイトからの転載です。
- 参考:出雲大社、佐太神社、出雲観光ガイド、しまね観光ナビ、出雲ぜんざい学会、MEG、
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