「神在月」をご存じですか?読み方は「かみありづき」といいます。
島根県にある出雲大社では、11月(旧暦10月)に全国各地の神々が集まります。
そのため、ほかの土地では神さまが留守になるので神無月(かんなづき)といいますが、出雲では神在月(かみありづき)とよびます。
出雲といえば、出雲大社。古来、国譲りが行われた場所です。国(=政治)は譲り、奈良、京都、東京と政治の中心は変化していきました。
しかし、譲ったのは政治のみ。幽玄なるご神事は、出雲の地で変わることなく続けられています。
神在月とは、「ここに変わることなく神々あり」と、だれにも譲ることのできない古来より続く日本のココロを表わす言葉でもあります。
「神在祭」はいつからいつまで?
全国の神さまを迎える「神迎祭(かみむかえさい)」からはじまり、出雲大社の主神である大国主命(おおくにぬしのみこと)を中心として、神々の大会議である「神在祭(かみありさい)」にて「神議り(かむはかり)」を行います。そして全国に神さまをお見送りする「神等去出祭(からさでさい)」が執り行われます。
これらの一連のご神事を総称して「神在祭(かみありさい)」と呼び、毎年旧暦の10月10日に行います。
新暦の2021年は、11月14日(日)に「神迎祭(かみむかえさい)」からはじまり、11月15日(月)に「神在祭(かみありさい)」、11月19日(金)、21日(日)に「縁結大祭(えんむすびたいさい)」、11月21日(日)、30日(火)に「神等去出祭(からさでさい)」と一連のご神事が行われます。
- ※2021年11月の神在祭について、出雲大社では新型コロナウイルス感染拡大予防のため神在祭期間中の祭典に参列はできませんが、一般の参拝はできるようです。詳しくは、出雲大社のホームページをご覧ください。