こんにちは、子育て絵本アドバイザーの山口りかです。
欧米に比べると、日本はリカバリーできるチャンスが少ないという説があります。だから、失敗しないように先回りをする親御さんも多いのかもしれません。
もし失敗をしてもリカバリーできるチャンスがあるのであれば、チャレンジをする人はもっと増えると思いませんか?
そこできょうは、コミュニケーションでのリカバリーについて、親子で学べるクリスマス絵本を紹介します。
『サンタさんのいたずらっこリスト』
- ローレンス デイヴィッド(作)、デルフィーヌ デュラン(絵)、石津ちひろ(訳)
- 2003年11月18日
- 小学館
- Amazon詳細ページ
内容紹介<Amazonより>
クリスマスプレゼントがとどかなかったらどうする?
子どもたちにとって、クリスマスの一番の関心事は、どんなクリスマスプレゼントがとどくかということです。
ところが、サンタさんの“閻魔(えんま)”ならぬ“いたずらっこリスト”に名前がのっている子どもたちには、クリスマスプレゼントがとどかないんだそうです。
さあ大変!
なんとかしていたずらっこリストから名前をはずしてもらおうと、いたずらっこたちは大奮闘します。
どうしたらプレゼントがもらえるか、子どもたちも一緒に考えながら、楽しく読み進めます。
誰もが心待ちにするクリスマスプレゼントがテーマの新しいタイプのクリスマス絵本です。
読み聞かせなら3歳ごろから、1人読みなら小学生中学年まで楽しめる1冊です。
子どもの行動は想定外も多く、イライラしたり怒鳴ったりする親御さんもいるように感じます。
ひんぱんにマイナスの方向に感情的になる親御さんには共通点があります。それは、出来事に大きさを決めていることです。そして、大きいと感じる嫌な出来事が起きると、マイナスの感情が爆発するようです。
ただ、出来事の大きさは主観的で、解釈によっていかようにも感じます。
大人から見るといたずらに感じる子どもの言動も、大人の対応次第で、その後の子どもの言動は変化するのです。
『サンタさんのいたずらっこリスト』の絵本は、いたずらに見える子どもの行動への対応方法や、リカバリーのヒントが学べます。
読む前は、「悪いことをすると、サンタは来ませんよ!」と、クリスマス前に親が子どもを脅せると思って読む人が多い絵本かもしれません。
ところが、じっくり読むとコミュニケーションや人生について、大切なことをいくつも教えてくれていることに気づけます。