整理収納作業をはじめ、イベントやセミナーの講演やキッチンショールームでの収納コーディネートなどを行なっている整理収納アドバイザーの岩佐です。
最近、SNSや雑誌などでも話題の「浮かせる収納」。家のさまざまな場所で物を浮かせて収納できるため、とても便利と人気の収納スタイルです。
今回は、浮かせる収納のメリットや浮かせる収納用品のタイプ、収納例をご紹介します。
「浮かせる収納」のメリット
まずは、浮かせる収納にはさまざまなメリットがあるので解説します。
かんたんに収納がつくれる
「ここに収納できるスペースがあったらいいのに…」。誰もが一度は思ったことがあるのではないでしょうか。
浮かせる収納なら、ここに収納が欲しかったという場所にかんたんに収納を作ることができます。
掃除がラク
物を床などに置けば、掃除の際に物をどかして掃除をする必要があります。
浮かせる収納なら、物自体が浮いているので掃除の際も物をいちいちどかす必要がありません。掃除が面倒という方にも人気の収納スタイルです。
片づけがしやすい
ここに収納があったらいいのにと思う瞬間は、ほしい場所に収納スペースがないことではないでしょうか。
浮かせる収納なら、あると便利な場所に収納を作ることができるため動線が短くなり片づけもしやすくなるというわけです。
タイプ別:浮かせる収納用品
世の中にある浮かせるための収納用品は、さまざまなタイプがあります。
特徴をご紹介しますので、収納用品を選ぶ際の参考にしてくださいね。
吸盤タイプ
収納用品の裏面が吸盤になっているものです。手軽で、リーズナブルな価格で購入できるものも多いのも特徴。
ただ、でこぼこした壁などではつかなかったり、使用しているうちに取れてしまうことがあったりします。場所を選んで購入しましょう。
画鋲/ピン
画鋲やピンフックタイプの浮かせる収納用品は、100均などでも売られています。ねじと比べ、さほど穴あきが気になりません。
ただ、耐荷重はあまりないので、どんな物を浮かせたいかで選んでいくとよいでしょう。
ねじ
ねじ止めして浮かせる収納用品もあります。画鋲やピンフックに比べ、安定感は抜群。耐荷重のあるタイプも多いのが特徴です。
ただ、目立つ穴あきは避けられません。賃貸のお宅は慎重になるケースが多いです。
粘着テープ/マジックテープ
粘着テープで貼り付けて浮かせる収納用品もあります。「テープで大丈夫?」と思われがちですが、強度は高い商品が多いです。
また、裏面にマジックテープを貼って浮かせる収納を作ることもできます。壁やテーブル下でも便利に使えますが荷重がかかりすぎたり貼る場所の素材によっては粘着が取れやすいことも…。
マジックテープは軽い物を浮かせる場合に向いています。
マグネットタイプ
いま人気なのがマグネットタイプです。
磁石がつく場所なら穴をあけずに収納を作ることができます。傷をつけずに浮かせることができるのは、賃貸でも便利ですね。
また、マグネットタイプは専用の収納用品も幅広く売られています。
つっぱり棒
つっぱり棒やつっぱり棚も立派な浮かせる収納です。S字フックを使えば、衣類以外の物も収納できます。
また、最近は横でつっぱるタイプだけでなく、縦でつっぱるタイプもあってより便利になってきています。
ホッチキスタイプ
ホッチキスでとめるタイプもあり、石膏ボードの壁で使うことができます。
ホッチキスどめですが、安定感があるといま人気。画鋲よりも穴が目立たないということで、賃貸でも選ばれています。
耐荷重はしっかりと確認し、そのなかで収納をしていきましょう。