こんにちは。メルマガ『【HSPの教科書】HSPアドバイザーが教えるHSPの生き方・働き方&質問回答集』の著者で、HSPアドバイザーのRyotaです。
「HSP(Highly Sensitive Person)」とは、生まれつき感受性が強く、人一倍繊細で、よくも悪くもまわりの影響を受けやすい気質・性質を持つ人のことを指します。
今回は、「恋愛に振り回されすぎて辛い」「四六時中相手のことを考えてしまい、彼のことで頭がいっぱいになり不安が膨らんでしまう」という方のお悩みにお答えしたいと思います。
Q:恋愛をすると不安でいっぱいいっぱいになってしまいます(20代女性)
Ryotaさん、こんにちは。いま私は、8カ月ほどお付き合いをしている彼がいます。
もともと家族や友だち、恋人に依存をしてしまうことが多かったので、ここしばらくは誰にも依存せず1人で生きていけるように頑張っていました。
その努力が実ったのか、ようやく自立した生活を楽しめるようになってきた時に彼と出会い、本当に素敵な人だなと感じて私から告白しました。
しばらく恋愛からも距離を置いていたせいかもしれませんが、いままでにないぐらい彼のことで頭がいっぱいで、少し連絡がないぐらいで不安で仕方ありません。
連絡できない理由も想像できるし、考えても仕方がないことは考えないほうがいいとわかっていても、自分のちょっとした態度や行動で「嫌われてしまったら」「怒らせてしまっていたらどうしよう」と考えてしまい、仕事も手につきません。
自分がHSPであることも自覚しており、しかたがないと割り切ろうとしても心が苦しく、ずっとしんどくて、平常心ではいられません。この状況を改善できるアドバイスをRyotaさんにいただきたいです。よろしくお願いします。
- ※ご質問者さまが特定できないよう、質問内容は一部フィクションを含みます。
A. 毎日の軽いコミュニケーションからはじめよう
まず、恋愛をすると「セロトニンが低下」します。(参考:Wired for Love: A Neuroscientist’s Journey Through Romance, Loss and the Essence of Human Connection/著:Stephanie Cacioppo<脳神経科学者>)セロトニンは神経伝達物質であり、不安と普段を切り替えたりすることに必要です。恋愛は不安になってしまうものなのです。セロトニンが低下するので、セロトニンを活性化させる行動・切り替えなどが必要です。
- リズム運動をする
- 呼吸を取り入れた行動をする(ヨガ、ピラティスや歌など)
- 日光を浴びる
こうした習慣を取り入れることで多少なりともホッとできます。不安な時に不安に飲まれないため、不安な時の安心法は必要です。
- 友達と恋バナする
- 恋バナ関係の書籍などを読み「大丈夫」と認識する
人間関係の依存性を持っている場合、相手に期待することが多いです。恋愛でも相手に「こちらを振り向いて欲しい」などの期待が強まりますよね。
これは不安からノルアドレナリンが強く出ている状態と言えるでしょう。今の状態を「そういう状態」とイメージすることが助けになります。今は振り回されやすい「状態」ということです。
すると必死に自分を否定することがなくなりますよね。今はそういう「状態」だからです。私の体験からお話すると、毎日の軽いコミュニケーションを約束してみるのがおすすめです。私はあまり連絡を取ろうと思わない方でしたが、やはり恋愛中は会わない時に連絡が欲しくなりました。
長い話でなくてもいいのです。コミュニケーション頻度が増えると気持ちは落ち着きやすくなります。例えば「毎日1回だけ挨拶しよう」でも構いません。たったそれだけで、ちゃんと彼が自分に意識を向けてくれていることがわかりますよね。
「自分は恋愛で依存しちゃダメなんだ!」と思いがちですが、セロトニンが低下するので多少なりとも恋愛に意識を向けてしまうのは仕方ありません。生物的にそうなっているのです。
さらには、そのくらい思える相手ができたのも幸せなことですよね。もちろん依存性が強まれば、彼の負担となり恋愛がしんどくなるでしょう。彼の負担にならない程度にコミュニケーションを増やし「安心感」につなげて頂くことも検討して頂ければと思います。
恋愛は少しずつ穏やかなものになります。満たされていくとセロトニンの低下が回復し、安心できる存在になっていくのですね。愛着についても学ぶと助けになります。
多少、彼を不機嫌にさせてしまったとしても「それ以上に好き」があるのです。だから一緒にいてくれていますよね。好き嫌いは「割合である」を知識にするのも安心につながります。他にも「自尊感情の低下」や「HSPの他人の求めに敏感なスイッチを切るイメージを持つ」なども助けになります。