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1 件ナチュラルマウント
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「私が距離を置きたいのは、言葉の端々でマウント発言が目立つ友達です。最初は気にしていませんでしたが、マウント取られてるなってわかってからは一緒にいるのが苦痛になってきてしまいました」
そう話してくれたのは、祥子さん（仮名／27歳）です。祥子さんが悩んでいるのは、とにかく些細なことでもマウントを取ってくるという友達、理恵さん（仮名／27歳）。
「たとえば彼氏に誕生日プレゼントをもらったって話をするじゃないですか。私が『彼氏にネックレス買ってもらったんだ』というと、『どのブランド？あ～そこかぁ、お手頃価格だよね。私はハイブランドの〜』って言い始めるんです。最初はお金持ちの彼氏なんだなぁって適当に聞き流していたけれど、この前『温泉旅行でプロポーズされた』と話したら『おめでとう、でもプロポーズが温泉旅行ってちょっと寂しいね。私は来月ハワイ行くんだけど、多分そこでプロポーズされるの。指輪は何だった？あ～そのブランドなんだ、まぁ彼氏くんの収入なら仕方ないよね。うちは大手だからもうちょっといいの買ってもらえそう！』って言われて、思わずうざすぎって叫びそうになりました」
マウント発言は、このようなものだけにとどまりません。
「日常の何気ない会話のなかにも、ナチュラルにマウントを織り込んでくるんですよ。満員電車での通勤がしんどいといえば『うちの商社はフレックスだから関係ない』とか、コンビニでおいしいスイーツを見つけたと話したら『高級ケーキに慣れちゃって、コンビニじゃおいしいと思えない』とか…。もうなんでもかんでもぜーんぶマウント！そうやって誰かに自慢し続けないと安心できないんだなぁって思えば少しかわいそうにも思えるんですけど、マウントとられてる側はたまったもんじゃないです。もう何も話したくないって思っちゃいますね」
「ヒス構文」がうざすぎる
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「ヒス構文ってわかります？友達にいるんですよ、ヒス構文連発してくる子。普段はすごく優しくていい子なんですけど、いまの彼氏と付き合い始めてから変わったんです。なんかスイッチ入っちゃうんでしょうね。そんな彼女の様子が嫌で嫌で…好きな友達だったけど、距離を置こうかなと思っています」
そうはなしてくれた美波さん（仮名／25歳）は、スマホの壁紙に設定しているという友達、楓さん（仮名／25歳）との写真を見せてくれました。
仲良さそうに見える2人は、小学生のころからの幼なじみ。優しい楓さんを、美波さんはとても大事な友達だと思っていたそう。
しかし昨年楓さんに彼氏ができてから、楓さんの様子がすっかり変わってしまったと言います。
「彼氏さんとは一度だけ会ったことがあるんですが、ホストだと言っていました。優しく誠実そうな人に見えたのですが、職業柄女性と関わることが多いので、楓は浮気されたらどうしようって不安がってましたね。出会ったきっかけも音楽ライブで、共通の好きなバンドがいたから。楓自身はホストに行ったことがなかったので、なおさら不安だったのでしょう。その不安は的中し、彼氏さんがかなりの浮気癖があることが判明したんです」
毎月のように浮気を繰り返され、同棲している部屋での浮気現場を目撃したこともあったんだとか。
そのたびに大喧嘩をしてヨリを戻していると言う楓さんが、美波さんはとても心配になります。
「『浮気して楓を傷つけているのはわかってるのに、それを何度も繰り返すのは、楓のことを大事にしたいと思っていないからだよ』と正直に楓に言ったことがあります。本当に楓を大事に思っているなら、傷つけるようなことはそもそもしないはずだって。そしたら…楓に『美波は私が羨ましいからそうやって別れさせようとしてくるんでしょう？わかった、彼のこと好きなんでしょ！』って怒ってきたんです」
突然の楓さんの発言に驚いた美波さん。それは違うと言ったものの、楓さんは止まりません。
「『美波は私のこと大事だって言うけど、大事な友達なら黙って応援してるのが普通じゃない？応援できないってことは友達だと思ってないんでしょう？バカにしてるんでしょ、応援しているように見せかけて私のことかわいそうだって笑ってるんでしょ！』って…。正直言って、なんて返せばいいかわかりませんでした。だって私はただ楓が心配だっただけなんです。楓の幸せを応援したいからこそ、その彼氏はよくないと、伝えたかっただけなんです。だってこうやって正直に言えるの、ある程度仲がよくないと無理じゃないですか？そう思っていたのに…楓には伝わりませんでした」
その後も会って彼氏の話になるたびに、楓さんは美波さんにヒス構文を連発すると言います。
「人の話をしっかり聞いて、素直に受け取れる人でした。でも…彼氏と付き合ってから変わっちゃったみたい。本当は楓をその彼氏から離したいし、あんな恋愛を辞めさせたいです。だけど、私がいないほうが楓にとっては幸せなのかな」
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