介護難民を防ぐためにできることとは?
高齢の家族だけでなく、自分たちの老後を考えると「介護難民問題」は避けられない問題です。
自分たちの親が、そして自分たちが「介護難民」にならないためにできることを見てきましょう。
生活機能を維持して介護予防をする
要介護者にならないためにできることとして、一番大切なことは「健康や生活機能を維持すること」だと考えます。
健康に問題がなければ、地域の自治体が主催する介護予防教室などへ積極的に参加するとよいでしょう。
そのような場所で地域の人と交流をもつことで、認知症の予防にもつながります。
万が一病気やケガなどで入院した場合は、寝たきりにならないように病院や施設でリハビリを行いましょう。
高齢者が寝たりきりになると、以前の健康状態に戻すのは難しくなります。私の父も入院をきっかけにどんどん体力が低下していきました。
無理のない範囲で以前の生活に戻ることを目標にリハビリを行うとよいでしょう。
また、咀嚼・嚥下機能を維持することも大切です。
私の父は、亡くなる1カ月前から食事がとれなくなり、だんだんと容態が悪化していきました。食事が取れなくなった原因は、咀嚼・嚥下機能の低下です。
身体機能維持とともに口腔機能も維持するのも、要介護者にならないために大切なことです。
介護に関する情報収集をする
介護に関する情報収集は、なるべく早めにしておくのがよいでしょう。
いずれ介護が必要になったとき、どんな手続きが必要なのか、どんな支援が受けられるのか調べておくと安心です。
特にご両親やご自身が住む場所の「地域包括支援センター」の連絡先は、必ず確認しておきましょう。
介護が必要になったときは、地域包括支援センターに相談するとケアマネージャーを紹介してくれたり、介護について相談することができます。
また、在宅介護が難しくなり、施設を検討している場合は、介護施設を紹介してくれる紹介会社を利用するのがおすすめです。
数ある介護施設のなかから、希望に合った施設を探すことはとても大変。私も、紹介会社を利用して父が入居した介護施設を探しました。
紹介会社は無料で施設を紹介してくれるので、安心して利用できますよ。
そして、情報収集のなかでもっとも重要なことは、ご両親が健康なうちにどんな介護を受けたいのか、介護が必要になったとき家族のサポートをどうするのか確認しておくことです。
早いうちにご家族と話し合いをしておくことをおすすめします。