必要な知識こそ、学校で
投票も怖いけれど、18歳成人になったことで、お金のトラブルも激増しそうで怖いです。
あまり知識のないままクレジットカードを作ってしまったり、なんなら消費者金融で気軽にお金を借りてしまったり…そういう教育もされないまま世に放たれるのは超リスキーでしかありません。
学校では学科の授業ばかりで、お金の話も政治の話もしてくれるわけじゃなく、そこは「ご家庭で」とか「自分で」になってしまうんですよね。
そうじゃなくて、必要な知識こそ学校できっちり教えてほしいなと思います。
学校はスマホトラブルが多いので、ネットリテラシーに関してはかなり真剣に教育してくれているようで、息子もそれなりの知識を持っているのですが、政治やお金に関してはゼロ。
義務教育の中学、高等学校で何も教わってないのにいきなり「さぁご自由に」って無理な話じゃない?
だから、わたしは教育ってすごく大事だと思っています。勉強がどうのこうのではなく、純粋に「情弱は賢い人に、いいように使われてしまう」から。
まぁ、国民が賢くなっちゃうとうえの人が困るから、適度にバカでいてくれた方がいいっていうのは昔の為政者が言っていたので、あえてしていないのかもしれないですけどね。
さらに思うのは、時代が進めば進むほど、人が自立するのが遅くなっている気がするんですよね。
江戸時代とかって元服が15歳とかで、もう15歳なら立派な大人ということになっていたと思うんですけど、いまの時代は「義務教育だから」とぼんやり中学に通っている時点ですでに15歳。学校の往復だけしているわけで、世間なんか知らないわけです。
高校3年生だって似たようなもの。多少世界が広がったかな…程度です。
もっと言ってしまえば、20歳だって大学生なわけで。本格的に社会に出るのが早くて18歳、4大卒で22歳。さぁここから大人ですよ、という線引きが早すぎる気がします。
なんなら最近は「30歳大人説」ってのもあって、2018年にポカリスエットのPR事務局が調査したアンケートで「自分が大人になったと感じた年齢は?」という問いに、平均29.7歳という結果が出ています。(参考:ポカリスエット イオンウォーター「大人調査」)
自分が「大人になったなぁ」と実感できる年齢=成人と認定する年齢である必要はありませんが、このアンケートを見ても、「えっいま引き下げるの?」という気になってしまいます。
早く社会に出したいなら、それなりの教育をしないと「無知な大人」がどんどん世に出て行くことになるわけで。
数字だけいじれば世の中が変わるっていうのは、ちょっと違うかなぁと思います。
若者が政治に関心がないというのも、ひとつ大きな問題だとは思うのですが、たとえば免許制にして、「政治やお金の知識○級」を持っていれば選挙権がもらえるとか、そういう資格試験を作って、その資格を持っていれば就職に有利とか、何かしらのメリットを打ち出してでも若者に教育するというのが必要かなぁと思います。
いくら投票人口が増えたとて、なんとなく投票する人が増えると逆によろしくないと思うのはわたしだけでしょうか?
18歳から政権を持たせるのであれば、やはりきちんとした受け皿や体制を整えていく必要があると思うきょうこのごろです。
- image by:Shutterstock
- ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。