こんにちは。韓国在住6年目のHAZUKIです。在韓ならではのリアルな韓国情報をお伝えしています。
先日4月10日は、韓国では「投票の日」で祝日でした。韓国では選挙のたびに必ず平日を祝日にして、選挙に行きやすい環境になっています。
そのおかげか、今回の投票は1996年以降もっとも高い投票率67%を記録しました。(参考:読売新聞)
以前も韓国と日本の選挙の違いについてお話ししましたが、今回はさらに深掘りしてご紹介します。
選挙日が休日、事前投票もしやすい
冒頭でお話しした通り、韓国では投票日が休日になります。
そのため、「仕事が忙しかったから投票できなかった」「選挙日を忘れていた」なんてことが起きにくいです。
また、毎回ではありませんが、水曜日を祝日にすることが多いように感じます。
また、「事前投票」の制度も設定されています。今回は10日が投票日で、5日と6日に事前投票が行われました。韓国人夫も、今年は事前投票をしてから仕事に行っていましたよ。
理由を聞いたら、「当日何が起きるかわからない。もし投票できなくなったらだめだから」とのこと。
韓国では、このように「投票は必須」と考える人がかなり多いです。
投票所の数がかなり多い!交通整理の方も多い!
投票所の数がかなり多いのも印象的でした。筆者の家のマンションの下にも投票場がありますし、近くの病院、大学、図書館などはすべて投票所になっているみたいです。
選挙日が近くなれば、地図で「あなたの家から近い投票所はここ!」と教えてくれます。筆者の街では、500メートルごとに投票所がありました。
こうなると「人員確保が大変そう。公務員はこの日苦労するな…」と思ったのですが、投票に直接関する仕事以外はボランティアで成り立っているそうです。ボランティアに参加する人が多いのも印象的でした。
人員も十分なので、投票所に交通整理の方が多くいて、案内もしてくれます。
投票したらスタンプを手に押してSNSにアップロード
韓国の選挙方法は、投票用紙に候補者の欄があり、投票したい候補者の欄にスタンプを押します。
スタンプは赤いインクで丸い形に線が入っている模様なのですが、それを手の甲に押して写真を撮る人が多いです。
そして、Instagramの投稿やストーリーで「投票完了!」と投稿している人も多く見ます。
筆者が日本語を担当している生徒たちも、年代を問わずそのような投稿をしていたので、韓国では「投票に行く=かっこいい」というようなイメージがあるんだと思います。
たまに選挙に行かないという人もいますが、それを堂々という人は少なく、「ちょっと忙しくて…」など言い訳もしながら話していますよ。
基本的にみんな自分の政治的意見がある
ここまででわかるように、若くてもご高齢でも、政治的意見を持つ韓国人が多いです。
普段日本語の授業をするときはふわふわしている印象の大学生も、しっかり自分の意見があります。
そのため、投票前などは政治的価値観の違いでよくケンカしているおじさんたちをよく見ます。
普段はそれぞれの意見があると認めている人たちも、この時期になると敏感になってしまうんですね。
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