こんにちは。韓国在住の日本語教師ライター、HAZUKIです。在韓ならではのリアルな韓国情報をおとどけしています。
今年4月、和歌山市で選挙の応援に訪れていた岸田総理大臣の近くに爆発物が投げ込まれた事件があったと聞きました。安倍元総理の事件もあったので、日本ではかなり話題になったのではないでしょうか?
このニュースを聞いて、日本と韓国では選挙活動に違いがあると感じました。
韓国で選挙中に爆発物を投げ込まれたり、候補者が負傷したりした事件はあまり聞いたことはありません。
特に総理大臣に関しては、警察ではなく「警視庁総理大臣官邸警備隊」と呼ばれる専門的な部隊が警護しているので、いつもセキュリティーは万全です。この特殊部隊については今度詳しくお話ししますね。
そこで今回は、日本と韓国の選挙活動の違いについて比較します。
日韓どちらの選挙活動を見ている筆者からすると、正直日本よりも盛り上がっている韓国の選挙活動。「ドラマで見たことある!」「韓国旅行のときにあった!」ということがあるかもしれません。ぜひ最後までご覧ください。
演説中の「ダンス」
韓国の選挙活動といわれてまず頭に浮かぶのが、ダンスです。
リズムに乗りやすい曲やよく知られている歌をアレンジして、より親しみやすく、頭に残りやすい音楽にして流します。
有名な歌手やアイドルが、応援する候補者に楽曲を提供する場合もあります。
「選挙活動で歌?なんか意味あるの?」なんて最初は思ったのですが、韓国のお年寄りは音楽に合わせて歌ったり踊ったりすることが大好きなので、とりあえず関心を集めることはできます。
候補者の妻が横で踊っていることも多いです。同じ色の服を着て、リズムのいい音楽にあわせて歌っているのでなかなか迫力があります。
日本でもたまにダンスをしたりする政党や候補者もいますが、かなり珍しいですよね?この部分は韓国と日本の違いだなと感じました。
「垂れ幕」が大活躍!
韓国の選挙活動中は、街のあらゆるところに垂れ幕がかけられています。
道の大きな看板の所に掛けられていたり、電柱と電柱の間にくくりつけられていたり…同じ人でもさまざまな種類が用意されていて、なかなかおもしろいです。
普段生活で車を使っていると演説の声が届きませんが、垂れ幕は運転中でも目に入ってくるのでなかなか効果があるなと思いました。
デザインも、名前や所属、ワンフレーズ、顔写真が入っていて、なかなかこだわっているように見えます。
選挙が終わった後にも、この垂れ幕はかけられます。当選した人は「ありがとうございます。がんばります」のような感謝の気持ちを、落選した人は「力がおよびませんでした。申し訳ありません」のようなコメントが多いですね。
垂れ幕だけでも結構なお金がかかっているようで、韓国ではどれだけ垂れ幕が重要視されているのかを感じることができました。
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