こんにちは。韓国在住6年目、日本語教師でライターのHAZUKIです。在韓ならではの生きた韓国情報をお届けします。
きょうは、韓国に来て驚いた公共交通機関でのマナーを紹介します!
バス
乗る場所と降りる場所が違う?
日本では、後ろから乗ってカードをタッチまたは切符を受け取り、前から降りることが多いですよね。
韓国は、日本とは逆で前から乗るんです(多くの人が乗車しているときは後ろから乗ることも可能のようです)。
日本のバスでは乗る場所や降りる場所によって運賃が変わりますが、韓国のバスは基本運賃が一定なのが理由ではないかと思います。
そのためか、日本ではバスから降りるときに運転手に挨拶をする人も珍しくありませんが、韓国では大きい声で後ろから挨拶する、またはしない人も多いです。
降りる前は立って待っていた?
日本では、降りる前にボタンを押して座って待機していますよね。運転中に立つとアナウンスで「危ないから座ってください」と言われると思います。
しかし、これまた韓国は逆。ボタンを押したら立って待機していないと、「誰かが間違えて押した」と判断して、止まってくれない運転手も多かったです。
最近はルールが変わり、韓国でも走行中は座ることが基本ですが、地方ではまだまだ浸透していません…。
カップを持っていたら乗車できない?
韓国に行くと、コーヒーを片手に歩いている人を本当によく見ますよね。
しかし、カップを持ってバスに乗ることはできません。バスが揺れて、飲み物をこぼしてしまうことがよくあるからです。
バッグに入るものやペットボトルなどしっかり蓋がしまるものであればよいのですが、こぼれやすい容器の場合は乗車拒否されてしまうこともあります。
そのため、韓国のバス通勤者はマイボトルを使って朝のカフェに行く人が多いです。
これは、旅行中であれば意外と知らない人も多いかもしれません。
地下鉄
優先座席は座ったらだめ?
日本でも地域差がある優先席文化ですが、筆者の地元の神戸では「席があいていて優先座席が必要な人がいなければ座っても大丈夫」の雰囲気がありました。
しかし儒教文化のある韓国では、人がいなくても座らないのが基本。若い人が座っているのを見たら気分を悪くする人も多い印象です。
しかし高齢者のマナー違反(イヤホンをせずにYouTubeを見る、大声で電話、会話etc…)に疲れて、「譲りたい気持ちが出てこない」という若者からの意見もあります。
優先座席は座席の色がちがいマークもあるので、すぐにわかると思います。韓国に旅行に来たら、とりあえず座らないのが無難です。
「ピンク色の優先座席」がある?
韓国には「ピンク色の優先座席」もあります。これは妊婦のための席です。
韓国では駐車場などにも妊婦用の駐車スペースがあったりして、社会から守られているイメージがあります。
しかしこの席は、普通席の端にひとつだけあることから、優先座席とは違ってみんな使っている印象。この前、おじいちゃんが座っているのをみて笑いそうになりました。
妊婦が来たらもちろん譲りますが、優先座席ほど厳格なルールではなさそうです。
文化が違ったらマナーも違ってきますね。楽しい韓国旅行にするためにも、ぜひ参考にしてくださいね。
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