ソロ活に対するイメージは?ポジティブな印象が多数
「ソロ活」と聞いて、あなたはどんなイメージを持ちますか?調査では、世代を問わず多くの人が肯定的な印象を持っていることが明らかになりました。
最も多かった回答が「楽しそう/気楽そう」「自分らしくいられそう」というもの。ソロ活は、もはや特別なことではなく、日常の自然な過ごし方のひとつとして受け入れられているのです。
特にZ世代では「感情に没入できそう(泣く・癒される・集中するなど)」という回答が19.7%と他世代より高く、ひとり時間を感情と向き合う大切な時間として捉えていることがわかります。
一方、「寂しそう」「抵抗がある」といった否定的な印象は、各世代とも1割前後にとどまりました。かつてのような「ひとり=寂しい」というステレオタイプは、もう過去のものになりつつあるようです。
SNSで発信するZ世代。ソロ活は「誇れること」
ソロ活というと、自分だけでこっそり楽しむイメージを持つ人もいるかもしれません。しかし実際は、特にZ世代においては、積極的に発信する対象となっているようです。
調査によると、Z世代の20.3%が「SNSにも載せる(むしろ誇れる)」と回答。Y世代の15.7%、X世代の12.3%を上回る結果となりました。
これは単なる自慢ではありません。Z世代にとって、ソロ活は「自分らしい過ごし方」を表現する手段のひとつ。
ひとりでカフェに行った写真、ひとりで見た映画の感想、ひとり旅の風景。それらをシェアすることで、自分の価値観や感性を周りに伝えているのです。
また、Z世代では「特に意識していない」という回答が21.0%と最も低く、世代が上がるにつれてその割合は増加(X世代では32.4%)。
このことからも、Z世代が明確な目的意識を持ってソロ活を楽しんでいる様子がうかがえます。
なぜひとりで過ごすの?ソロ活を選ぶ理由
では、人々はなぜソロ活を選ぶのでしょうか?ソロ活経験者に「ひとり時間を楽しむ理由」を聞いたところ、世代ごとに共通点と違いが見えてきました。
全世代共通の理由

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最も多かったのは「自分のペースでリラックスできるから」という回答でした。Z世代で57.9%、Y世代で69.2%、X世代で75.9%と、世代を問わず半数以上が挙げています。
次いで「周りに気を使わず、感情に浸れるから」「ひとりの方が心を落ち着かせられるから」が続きました。
仕事や人間関係で気を使う場面が多い現代だからこそ、誰にも気を使わない時間が貴重になっているのでしょう。
Z世代の特徴的な理由

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興味深いのは、Z世代特有の傾向です。「SNSやスマホに写真・記録を残したい」が12.8%、「共感してくれる人にシェアしたい」が10.7%と、他世代より高い数値に。
つまりZ世代にとってソロ活は、単に「ひとりで楽しむ」だけでなく、「感じたことを記録し、共感してくれる人と分かち合う」までが一連の体験なのです。
また、Z世代とX世代を比べると、目的には明確な違いが。
X世代が「心を落ち着かせる」「癒やされる」といった静的な時間を求めるのに対し、Z世代は「ひとりの時間を通して自分を見つめ直す」傾向が強く、内省や自己表現といった能動的な価値を見出しているのが特徴です。
ソロ活の困りごと。世代で異なる「寂しさ」の形
ポジティブな面が多いソロ活ですが、困ることもあるようです。しかし、その困りごとは世代によって大きく異なることがわかりました。
共感の欠如に寂しさを感じる/Z世代
Z世代では「感動を共有できない」が13.1%、「SNSに投稿しても共感が得られない」が11.6%という結果に。
つまり、ひとりでいること自体は問題ないけれど、その体験や感動に対して「共感」や「リアクション」がないことに寂しさを感じているのです。
これは現代的な孤独の形かもしれません。物理的にはひとりでも、デジタル上では誰かとつながっていたい。自分の感じたことを、誰かに「わかるよ」と言ってもらいたい。そんな気持ちが透けて見えます。
話し相手の不在が寂しい/Y世代
Y世代では「空き時間に話す相手がいない」「イベント後の帰り道で寂しさを感じる」がそれぞれ15.4%。
Z世代とは違い、リアルな場での「話し相手」や「同行者」の不在を寂しく感じる傾向があるようです。
困ることは特にない/X世代
X世代では「特に困ったことはない」が31.0%と最多。ひとり時間に慣れているか、そもそもひとり時間に多くを求めていない可能性が示唆されます。
世代が上がるほど、ソロ活に対して淡々とした姿勢を持っているのかもしれません。
あなたらしいひとり時間の過ごし方を見つけよう

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今回の調査から見えてきたのは、ソロ活が単なる「ひとり行動」ではなく、世代ごとに異なる意味や価値を持っているということです。
特にZ世代にとっては、「感じる→記録する→共有する」までが一連の体験。ひとりになることで自分の感情に深く浸り、それをSNSに記録し、共感してくれる人と分かち合う。そうすることで、自分らしさを確かめているのです。
もしあなたが「最近ひとりの時間が増えたな」と感じているなら、それは決して悪いことではありません。むしろ、自分と向き合う大切な時間として、積極的に楽しんでみてはいかがでしょうか。
ひとりカフェで好きな本を読む。ひとり映画で思いきり感動する。ひとり旅で知らない街を歩いてみる。そんな時間の中で、あなたは何を感じ、何を発見するでしょうか。
まとめ
ソロ活は、もはや特別な行動ではなく、現代を生きる多くの人が選択する自然な過ごし方になっています。
大切なのは、自分にとって心地よいひとり時間の過ごし方を見つけること。誰かと比べる必要はありません。あなたらしい方法で、ソロ活を楽しんでみてください。
ひとりでいることは、寂しいことではありません。むしろ、自分自身と向き合い、自分らしさを確かめる貴重な時間。その時間をどう過ごすかは、あなた次第です。


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