「あがり症」を少しでも楽にするための極意

image by:Unsplash
戦争では戦略の誤りは、どれだけ戦術が良くても失敗します。あがり症克服戦争もしかりです。
「あがらないように」という目的を掲げたまま、手段をあれこれ変えてもうまくいかないのであれば、発想を転換する必要があります。
つまり、「あがらないように」という、あがり症の方にとっての一番の願い、あがる、あがらないの評価軸を捨てること。
そこは神のみぞ知る、「人間の力ではコントロール不能な領域」です。そこは一旦置いておく。
願いが叶えばラッキー、叶わなくてある意味当然。その上で何を目的に掲げるのか。大切なポイントが二つあります。
1.話す目的に集中する

image by:Unsplash
あがり症の方は、あがらないようにあがらないようにと、あがることばかりを考えてしまい、かえってあがり症の悪循環の罠にはまり込んでしまいます。
- 自分があがったかどうか
- 声が震えたかどうか
- 周りにバレたかどうか
といった、本来の目的ではないところに集中しすぎて、目的を見失ってしまうのです。
では、本来の目的とは何でしょうか。
それは、人前で「話す中身を伝えること」にあります。
言い換えるのなら、視点を「自分」から「他者」へ移すこと。
あがることや震えることを気にするのは、いわば自己中心的な視点です。そのあり方を、他者優先・他者中心の視点へと変えていくのです。
「いかに理解してもらえるか」、「どうすれば伝わるか」という本来の目的に集中する。
目的に集中することができれば、今まで「あがらないように」と一点集中して注がれていたエネルギーが減っていきます。
すると、あがらなくなるわけではありませんが、「あがっていることを忘れる瞬間」が徐々に増えていき、結果として苦しみが軽減されていくのです。
2.「生の言葉」で話す

image by:Unsplash
そしてあがり症克服の極意の二つ目が、「生の言葉」で話すこと。
あがり症の方は、本当の自分を隠して「緊張していないフリ」を演じ、見せかけの自分を表現しようとします。
しかし、それは嘘をついて生きているのと何ら変わりなく、嘘をつき続けるあり方は自信が持てず、生命体の活力を削ります。
内側の本当の自分と外側の見せかけの自分にギャップがあればあるほど、苦しみは増していくのです。
だから、リスクを承知で、本当の自分でいること。
嘘をつかずに本当の自分を表現すること。
見た目、表情、言葉、そして内面がすべて一致している状態を「自己一致」と言います。
自己一致して話すことができれば、演じることや隠すことに費やしてきた無駄なエネルギーを減らすことができ、精神的に楽になり、心に芯ができます。
大切なのは、「恥ずかしい」から目を背けない勇気を持つこと

image by:Unsplash
とはいえ、「自己一致」がされた状態とは、隠していた本当の自分を表現するということ。
それは恐れていた恥ずかしい感覚を引き受けることも必要になります。
だからこそ演じ続けてきたわけですが、その生き方は地獄への一本道です。
つまり、どちらの生き方を選ぶのかは、あなた本人が決めることなのです。
見せかけの自分を演じ続けて今まで通りの生き辛さを感じていくのか、恐れていた本当の自分を表現することで恥を感じながらも、自己一致した自分を手に入れるのか、どちらにもメリットデメリットがあります。
しかし、あがり症専門カウンセラーの私がこれまで関わってきた克服者は皆、その究極の二択を前に、勇気を持って今までの自分とは違う生き方を選択してきた人たちです。
結局のところ、「こうすればあがらなくなる」といったネットにあるような楽して手に入れられる安易なテクニックなどこの世のどこにもなく、自分の生き方やあり方が問われているのです。
そうして、あがるかどうかではなく、本来の目的に集中し、嘘のない生の言葉で語るあり方に近づいていくことで、自分の望んでいた「あがらない世界」が、副次的に(おまけのように)得られていくのです。
これこそがあがり症の本当の克服法であり、目指すべき道標なのです。
さて、ここまで読んでくださったあなたは、自分の望んでいた世界へ行くために、ここからどう生きますか?
- image by:Unsplash
- ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。


0 件
