みなさま、こんにちは。いかがお過ごしでしょうか? こちらローマはすっかり秋の気配です。
今週1週間のローマは雷雨、雨そして雷雨!気候の変化を感じております。人にとっては憂鬱な日々ですが、自然にとってはもちろん恵みの雨となっているようです。
今年は降水量が少なかったので、木々は喜びを隠せない様子。木々だけではなく、きっと菌類たちも(笑)。ローマはまもなく美味しいキノコの時期を迎えます。
イタリアのキノコ狩り
日本同様、イタリアでもキノコ狩りが盛んです。 10月に入ると、わが家の周辺にはローマ市内から車でキノコ狩りにやってくる人が増えるのです。
道端に車をとめ、キノコ探しに奔走する人たち。とはいえ、本来は誰でも彼でも好き放題にキノコ狩りが楽しめるわけではないのです。
イタリアには、州や地域によりキノコ狩りに関する独自のルールのようなものがあります。ローマのあるラツィオ州では、2020年の2月からそのルールが少し変更され、いままで必要だった「キノコ狩り許可証」が不要となり、その代わりに「菌類学研修コースの出席証明証」を取得することが義務付けられました。
1回に採取していい量はひとり3kgまでで、3cm以下の未成熟なものは採取不可。 さらには採取できる曜日も火曜、金曜、土曜、日曜に限られています。意外と厳しくて驚きました。
もし従わない場合には、警察より罰金が課せられるそうです。しかも、採取したキノコはその場で踏み潰されてしまうのだとか!
イタリアからの旬
わが敷地内にも毎年たくさんのポルチーニほか、多種のキノコが生えてきます。特にたくさん生えてくるのが「Mazza di tamburo/マッツァ・ディ・タンブーロ」。
「太鼓のバチ」を意味するこのキノコは、「カラカサダケ」です。30cm以上の直径を描いているものも少なくなく、義理父など好んでいただいていますが、かなり淡白な味です。義理父はシンプルにグリルにしているけれど、フリットの方が合いそうです。私も夫もそんなに好みではないので、敷地内で見ても放っておきます。
私が好きなキノコは「ガレッティ」。ポルチーニよりも好きかも知れません。こちらはかなり小さめ。
スパゲッティやきしめん状のパスタと合わせていただくことが多いです。
隠し味には少しのだし醤油を効かせて。刻み海苔を乗せることもあります。もはや和風パスタですね(笑)。
キノコの風味を活かすには、やはりアーリオ・オーリオ・ペペロンチーノ。トマトは入れずに、キノコの香りを楽しみます。