新型コロナウイルスの感染拡大により、パートナーや自分が在宅勤務をしているというご家庭もあるのではないでしょうか?
在宅勤務には、通勤・出社にともなうストレスが軽減したり、通勤時間がなくなる分、自分や家族のことに割く時間が増えるといったメリットもありますが、その一方で、集中できない、家族の生活音が気になる、これまでの生活ペースが乱れる…などといったデメリットもあるようです。
筆者の周辺でも「夫が在宅勤務になって、子どものお迎えに行ってくれるようになった」「夫が家で子どもを見ていてくれるから、買い物が楽になった」などと喜ぶ声がある一方、「パートナーの会議の声が気になって自分の仕事に集中できない」「夕食だけではなく昼食も用意しなければならなくなり大変」という悩ましい声も聞かれます。
今回は、株式会社SheepDogが、夫が在宅勤務をしている既婚女性400人(全国、25歳~49歳)に対して実施した『リモートワークをしている夫に対する、妻の本音に関するアンケート』の調査結果をご紹介します。
家にいることが「鬱陶しい」と思われる夫、「嬉しい」と思われる夫の違いとは?さて、あなたはどちらでしょう…?
夫が家にいるのは鬱陶しい?
「夫がリモートワークで家にいる時間が増えたことに対してどのように感じていますか?」という質問に、「嬉しいと感じることが多い」と回答したのはたったの20.8%。「鬱陶しいと感じることが多い」と回答したのは34.0%、「どちらとも言えない」と回答したのは45.3%となりました。
夫とずっと一緒にいられて「嬉しい!」と思う人は少ないということでしょうか…。1986年の流行語「亭主元気で留守がいい」、つまり「夫婦間においては、夫は外で働き、家にいない方が妻にとって都合がいい」というのは、令和のいまも変わらないのかもしれません。
全体の4割以上の人が「どちらとも言えない」と回答しており、3割以上の既婚女性は、夫が在宅勤務をしていることにネガティブな感情を抱いてしまっているようですが、これは筆者周辺の既婚女性の声を踏まえると、夫が在宅勤務になったことで、料理や掃除などの家事の負担が増えたり、自分の仕事に集中できなかったり、自分の生活ペースを変えざるを得なくなったことが要因だと考えられます。
在宅勤務で夫婦のラブラブ度に変化は…?
夫が在宅勤務になると当然、夫婦が同じ空間で過ごす時間が増えますが、「リモートワークをする夫とのコミュニケーションや会話の頻度に変化はありましたか?」という質問に、「変わらない」と答えた人がもっとも多い57%という結果になりました。「増えた」という回答は36.25%になっています。
コミュニケーションが増えた家庭もかなりの割合で存在していますが、夫がリモートワークになっても会話やコミュニケーションの量が変わらない家庭が過半数という結果は、少し意外だと思うのは筆者だけでしょうか?
コロナ禍で、マンションに比べて部屋数の多い戸建て住宅の需要が高まったと聞きますが、共働き夫婦では、業務時間はお互いの仕事に支障がないよう別空間で仕事をし、業務終了後にのみコミュニケーションを取っているのかもしれません。