こんにちは。子育て・ママのライフスタイル応援コーチング愛川よう子です。きょうは、「怒りの感情」についてお届けしますね。
胸がザワザワした出来事
先日、犬の散歩中。怒鳴りながら怒ってすごいスピードで歩くママと、そのママに泣いてすがりつく小学1年生くらいの女の子とすれ違いました。ママが大きな声で怒っているので、はからずも内容が耳に入ってきたんです。
「2時間も教室にいたのに5枚もできなかったのはあなただけじゃない!」ママは本気で叫んでいます。
女の子は「ごめんなさい!ごめんなさい!」と泣きながらママの腕にすがりつくけど、ママはその手を全力で振り払い、髪を振り乱してガンガン歩いていました。
「ああ、公文だな…」わたしは察しがつきました。きっと公文のお教室で2時間もいたのに全然進められなかったんだ。だからママはそんな娘が許せなくてこんなに怒ってるんだ。
それでも泣いて叫んでつきまとう娘にママは人目もはばからずパシンと手も叩きました。「信じられない!」「なんでそうなの!」「ついてこないで!」そんなようなことを言っています。
すれ違ったとき、わたしにはママの心の声が流れ込んでくるようでした。ママのなかから「どうして!なんで!?」「悲しい!悔しい!」「不安だ!」そんなエネルギーをワッと感じました。
怒りに震えている本人はそのときは気づいていないけれど、怒りの根っこには、我が子に絶対必要なことを一生懸命教育しているのにそんな期待や意図に応えてもらえないもどかしさや苦悩があります。それらが怒りとなって、嵐のように心を掻き乱していくのです。
そのときわたしは「ああ、なんだかわかるよ…」と思い、胸がザワザワしました。
怒りの感情と向き合う術
ここまでではありませんが、わたしもかつて、公文のことで何度も子どもを怒ったことがあります。
学童で宿題をやってこず、ごまかした息子に「なにこれ!全然公文やってないじゃない!」「きょう1日なにしてたの?ドリルも公文もやってないってことは、遊んでただけ?」そんな風に詰問し、「信じられない!もう知らない!」と見捨てるような言葉を浴びせたこともある。
そのころからわたしは荒れ狂う怒りの感情をどうにかしたいと本気で思い、コーチングや心のことを学び、そんな自分のあふれてくる怒りの感情と向き合う術を覚えていきました。
「私は何に、こんなに反応したのだろう」「私は子どもに期待していたんだな」「だけど裏切られた気持ちがして、ひどく自尊心が傷ついたんだな」そんなふうに自分の怒りの感情をゆっくり見つめました。
そして「大きな声を出して怒ることで私の悔しさや悲しさを最も効果的に伝えたいんだな」そんな自分のエゴにも気がついていきました。