整理収納作業をはじめ、イベントやセミナーの講演やキッチンショールームでの収納コーディネートなどを行なっている整理収納アドバイザーの岩佐です。
整理収納アドバイザーが教えるシリーズ、毎回さまざまな角度から収納で暮らしに役立つ情報をお届けしています。今回は、「収納ラベル」のご紹介です。
近年、収納に対する意識も高くなり、収納ラベルを貼っているご家庭も増えてきました。いまや快適な暮らしに欠かせないアイテムとなっています。
そこで、収納ラベルがどうして必要なのか、どこで・どうやって作れるのか、収納のプロが使っている収納ラベルも交えながらご紹介します。
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収納ラベルを使う前にすべきこと
郵便物は住所があることでちゃんと家に届きます。物も同じで、置き場所という住所を決めてあげることで、使った物がその住所に戻ります。住所を決めないと探し物の原因にもなってしまうのです。
収納ラベルを使う際は、まずは物の住所決めが大切になります。物の住所を決めるかんたんなポイントは3つです。
1.誰がどこで使うのかを考えよう
物は誰がどこで使うのかを考えて、使う場所に住所を決めてあげると、使う際に便利です。リビングで使う物ならリビング、キッチンで使う物ならキッチンといった感じです。
ただ、収納スペースの関係もあり使う場所に収納できない場合もあるでしょう。そのような場合は、よく使う物は使う場所に、あまり使わない物は別の場所と使用頻度で収納を分けてもよいでしょう。
2.よく使う物は「目線~腰高」の高さに
物の住所決めは、よく使う物から決めるのがおすすめです。あまり使わない物は、所詮日々の暮らしで出番が少ない物。よって、よく使う物が使いやすければ快適さを感じやすいというわけです。
物には使いやすい高さがあります。自分の身体の目線~腰の高さは物が取り出しやすく使いやすいと覚えて住所決めに役立てましょう。
3.「動線」は短く
誰がどこで使うのかを考えて収納場所を考えると先ほど説明しましたが、このとき物を使う動線が短くなるように意識して住所決めをすると便利です。
たとえばキッチンのなかなら、フライパンは火を使う場所で使うから「コンロ下」に、やかんは水を入れてコンロだから「シンク下」というように、自分が物を使う際の移動を考えながら住所を決めることで無駄な動きがなくなります。
ただ単に収納ラベルを貼れば暮らしは快適になるというわけではなく、この住所決めとセットで効果絶大になりますよ。
収納ラベルの効果とは?
どこに何があるかが一目でわかる
白いケースにラベルが貼っていないとどうでしょうか。ケースのなかに何が入っているのかがわかりづらいでしょう。
せっかく物の置き場所を決めたのに、それでは勿体ないです。収納ラベルを貼ることでどこに何があるのかが一目瞭然になります。
決めた住所が崩れにくくなる
ラベルを貼ることで、決めた住所が崩れにくくなります。使ったらラベル名の場所に戻すようになるので、それ以外の物が入りづらくなるというわけです。
自分以外との情報共有にも!
家族で一緒に暮らしている場合は、家族みんなが物の場所がわかっていることが理想です。自分だけがわかっていても家族が物の場所をわかっていなければ互いにストレスになっていくでしょう。