こんにちは。韓国在住歴4年、日本語教師でライターのHAZUKIです。Webメディア「by them」で、韓国の今を切り取り、生の情報をお届けしています。
先日、韓国である女優と歌手が結婚式を挙げ、話題になりました。(参考:MBC NEWS公式YouTube)
その芸能人の結婚報道が流れた後の、SNSや周りの韓国人の感想を聞きながら「韓国も変わったな」と感じたのでお話しします。
結婚した芸能人カップルとは?
結婚した芸能人はというと、俳優のコン・ヒョジンさんとシンガーソングライターのケビン・オさんです。この2人は、今年の8月に電撃結婚をしました。
コン・ヒョジンさんは多くの作品に出演しているので、韓国好きな方なら知っている俳優だと思います。元々モデル出身で、スタイルもファッションセンスも抜群な俳優です。
コン・ヒョジンさんが出演している作品のなかでの筆者のおすすめは、『椿の花咲く頃』『MISSING:消えた女』『大丈夫、愛だ』です。美人役から外国籍の誘拐犯までなんでもこなせますが、特に幸薄の女性役がかなりのはまり役でした。
夫のケビン・オさんは韓国系アメリカ人のシンガーソングライターです。
2015年の『スーパースターK』というオーディション番組で優勝し、あっという間に名前が知られました。歌唱力があるうえに、作曲から作詞を自ら行うという天才肌のシンガーソングライターです。
とまあ、ここまで見れば普通の芸能人カップルなのですが、実はこの2人、10歳差のカップル。
韓国は日本に比べて、年の差婚が珍しいです。筆者も夫と13歳離れています。4年前に韓国に来たときは、その話をするとかなり驚かれました。日本では友達に夫が13歳年上だと話しても「へえ、そうなの?」ぐらいの反応だったのですが…。
最近はある芸能人では20歳の年の差があったり、10歳前後の年の差婚がかなり増えたので、韓国全体の雰囲気のなかでだんだん慣れてきた様子。
実際、筆者の話をしても驚かれはするものの、「まあ、最近はそんな夫婦が多いよね」との言葉が必ずつきます。
とはいえ、今回は女性が10歳年上なので、ほかの芸能人カップルよりも話題を集めました。一時期はずっとネットニュースのトップ記事のタイトルが「コン・ヒョジン 10歳年下」でした。
そのニュースのコメントやSNS、筆者の周りの人達の話を聞いてみると、たいていの人が「うらやましい」「お似合いカップル」「お幸せに!」「時代がよくなっているね」といった肯定的な話が多かったです。
韓国の人たちの「固定概念」が消えている?
「人の結婚に否定的な話をする人がいるわけないじゃん!」と思う人も多いと思います。しかし数年前までは年の差に対して嫌悪感までではなくても「理解できない」「拒否感がある」「気持ち悪い」と感じる人が多かったんです。
韓国に来て思ったことは、文化水準が高いのに比べて年の差やLGBTQなどへの理解がかなり遅れているということです。特に40、50代以上の人たちのなかには、当事者に向かって傷つける言葉を言う人もいます。
しかしこのふたりの年の差婚に対する反応を見て、韓国の人たちの「固定概念」がどんどん消えていっている気がしてなんだか嬉しかったです。
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