社会人になってから、「もっと〇〇しておけばよかったな」とふと後悔が頭をよぎることはありませんか?
時間に追われ、責任を背負いながら生きる日々のなかで、学生時代の自由で豊かな時間を思い出すことは誰にでもあるものです。
今回、株式会社R&Gが社会人の男女438名に「学生時代にやっておけばよかったこと」に関する意識調査を実施しました。
調査によると、なんと95.2%の人が「やっておけばよかったことがある」と回答。その内容は多岐にわたりますが、一つ一つの後悔からは「過去の自分へのメッセージ」のような思いがにじんでいます。
本記事では、同調査のランキングをもとに、社会人たちが語った「心の声」とともにご紹介。いま学生の方はもちろん、かつての学生時代を振り返るすべての方へ。共感や気づきのきっかけになれば幸いです。
学生時代にやっておけばよかったと後悔していることは?

image by:株式会社R&G
95%以上のかたが「やっておけばよかった」と回答していますが、実際にどのようなことをやっておけばよかったと後悔しているのでしょうか?
人間関係についてや旅行、勉強など、多岐にわたる回答が集まっていますので、ランキングで見ていきましょう。
10位 たくさん遊ぶ(4.6%)
10位には、4.6%のかたが回答した「たくさん遊ぶ」がランクインしました。学生時代の遊びは、ただの娯楽ではなく、大切な思い出となって心を支えてくれるものです。
勉強や部活に偏りすぎてしまったことを悔やみ、「もっと友達とバカなことをしておけばよかった」との声もありました。
<回答者の実際の声>
- 「大人になると遊ぶ機会がどうしても減ってしまう。何も考えずに遊べたのは学生のときだけだったなと思う」(20代 女性)
- 「部活ばかりの毎日で、全然遊べなかった。今社会人になって時間が全然ないので、『学生時代にもっと遊んでいれば』と思います」(20代 女性)
- 「学生時代を思い出すときに、『もっと楽しい思い出をつくっておけば良かった』と思うため」(30代 男性)
9位 人間関係の構築(8.0%)
9位にランクインしたのは、8.0%のかたが回答した「人間関係の構築」でした。
人との関係を築く力は、仕事にも人生にも直結するスキルです。気の合う仲間が自然とできる学生時代だからこそ、もっと積極的に人と関わればよかったと後悔する声が多数寄せられました。
<回答者の実際の声>
- 「人間関係をもっとちゃんと構築しておけばよかった。大人になってから付き合いがなくなってしまい、寂しい」(30代 女性)
- 「友人を多くつくってコミュニケーション能力を磨く。大人になるとなかなか友人ができないし、コミュニケーション能力が低いと仕事にも支障が出る」(30代 女性)
- 「友達づくり。横のつながりが多いほど、社会では有利になるから」(50代以上 男性)
8位 恋愛(8.2%)

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そして、「恋愛」と回答したかたは8.2%いて8位にランクイン。
大人になると、出会いの場が限られたり、「条件」が重視されたりと、恋愛の形が変わってしまいます。
だからこそ、純粋な気持ちで人を好きになれる学生時代の恋愛をもっと大事にしておけばよかった、という後悔が深く心に残っているかたもいるようです。
<回答者の実際の声>
- 「学生時代は異性が多くて出会いの宝庫だったし、学生時代でないと関わらない人もいる。大人になると職場環境や時間に出会いを制限されるし、マッチングアプリなどにはお金がかかる」(40代 男性)
- 「学生時代は、年収や肩書きで判断されません。純粋な気持ちでお付き合いできるチャンスは学生時代だけです」(50代以上 男性)
7位 部活(8.4%)
努力、友情、失敗といった感情を全身で味わえるのが「部活」が第7位にランクインしています。
社会人になってからは得にくい「青春」のような経験を、学生時代にしておけばよかったという声が印象的でした。
<回答者の実際の声>
- 「がむしゃらに頑張るという体験がないので、部活にもっと力を入れればよかったと後悔しているから」(30代 女性)
- 「アルバイトばかりしていて部活をやろうという気になれなかったが、体を動かしておけばよかった」(40代 女性)
6位 旅行(9.4%)
6位には、「旅行」がランクイン。旅行をすることは、学びでもあり、遊びでもあり、自分を知る手段でもあります。
若さ、時間、学割…すべてがそろっていた学生時代にこそ、もっとたくさんの景色を見たかったと語る人が多く見られました。
<回答者の実際の声>
- 「大人になるとなかなか長期休みがない」(20代 女性)
- 「社会人に比べて時間に融通がきくこと。また学割を利用できる」(30代 女性)
- 「興味や体力など、若さがないとできないことなので」(40代 女性)
5位 留学(12.3%)
そして第5位には「留学」がランクインしています。「いつか行きたい」と思いながら、金銭面などが理由でチャンスを逃した人も少なくありません。
留学は語学だけでなく、多様な価値観や自己成長をもたらしてくれます。社会人になってからでは実現が難しいからこそ、後悔の声が多く寄せられました。
<回答者の実際の声>
- 「留学はずっと憧れていたけれど金銭面で諦めました。でも今思えばお金は成人して働けばいくらでも返せる一方、時間は学生のころしかありません。時間のあるうちに挑戦しておけばよかったと思います」(30代 女性)
- 「外資系に転職した際、英語が必要になり、『海外に留学しておけば、もう少し英語の能力が違ったのに』と思った」(50代以上 男性)
4位 外国語の習得(14.8%)

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4位にランクインしたのは、14.8%のかたが回答した「外国語の習得」です。英語をはじめとする語学は、プライベートでもビジネスでも需要が高く、「学生時代にやっておけばよかった」との後悔は根深いようです。
社会人と比べ、時間に余裕がある学生時代こそ、語学習得のゴールデンタイムだったと多くの人が感じています。
<回答者の実際の声>
- 「英語が喋れると収入が上がりやすい。社会人になってから英語を学ぼうとすると費用がかかる」(40代 男性)
- 「会社で英語を日常的に使う部署に配属されたことがあり、非常に負担を感じました。またスキル不足のため、海外勤務のチャンスを逃しました」(50代以上 男性)
3位 アルバイト(17.1%)
第3位には、「アルバイト」がランクイン。アルバイトをするということは、ただお金を稼げるだけでなく、社会との最初の接点でもあります。
接客やチームワークの経験が、就職後にも活きたと感じている人が多く、自分の適性や興味を知る機会にもなります。
<回答者の実際の声>
- 「働きだしたときに社会人経験がなさすぎたので、バイトをしておけばよかったと思った」(30代 女性)
- 「自分の適性を確認し、運がよければ人脈を広げることもできるから」(50代以上 女性)
2位 資格取得(26.0%)
学生のころは意識しにくいですが、将来の武器にもなる「資格取得」と回答したかたも26.0%と多くいました。就職や転職で資格が活きる場面は少なくありません。
特に専門職を目指す場合や、独立を視野に入れている人にとって、資格の有無は決定的な違いになることも。将来の自分のために、学生時代の時間を使っておけばよかったという声が目立ちました。
<回答者の実際の声>
- 「授業の空き時間をもっと有効活用すれば、取れた資格がいくつかあったから」(30代 女性)
- 「時間のあるときに資格を取っておけば、大人になってから別の資格勉強に時間を費やせた」(40代 女性)
1位 勉強(32.9%)

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32.9%と最も多くの人が後悔していたのは、やはり「勉強」でした。「もっと真剣に学んでおけば…」という声は、年代問わず多く寄せられました。
勉強の本当の価値は、社会に出てから痛感することが多いものです。知識は人生の選択肢を増やしてくれ、努力を続けた経験は自信になります。若く、吸収力のある時期に、もっと貪欲に学んでおけばと悔やむ声が後を絶ちませんでした。
<回答者の実際の声>
- 「勉強は1番後悔しています。勉強すれば人生の選択肢が増えたからです」(30代 女性)
- 「大学では単位を取れればよいと思っていたが、今考えると学費内でほぼ無限に学べる環境はとてもありがたい。今から学ぼうと思っても費用がかかるし、昔ほど吸収できない気がする」(40代 女性)