共に生きる皆さんへ。こんにちは、野澤卓央です。
自分の「生きる道」は、どうやって見つければいいのか。
その問いの答えは、この世界に存在する「二極」の仕組みを理解することにあるのかもしれません。
生きる意味を思い出すコツ

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高いと低い、明るいと暗い、光と闇、快と不快、動と静、喜びと悲しみ、拡大と収縮、始まりと終わり、自立と依存、自由と制限肉体と精神、そして、生と死。
たとえば、寒い地域に住む人が暑い地域に憧れたとします。けれど、実際に移住してみたら、「やっぱり寒い地域の方がよかった」と思うこともあるでしょう。
それは、寒さや暑さのどちらか一方だけを見ていたからです。寒い地域にもいいところと不便なところがあるように、暑い地域にも魅力と悩みがあります。
その両方を理解してはじめて、自分にとって本当に心地よい「住む場所」が見えてきます。
生き方も同じです。不快だからと快だけを求めても、うまくはいきません。
死ぬこと、別れること、病、老いなど、僕たちは避けて通れない“不快”とともに生きています。
その不快さから逃げ、快や楽しさだけを求めて生きていると、やがて「苦」は「苦悩」に変わります。
怒りの奥には、叶えられなかった願いがあります。喜びは、何かが満たされたときに感じられるものです。
不快と快、そのどちらもを受け止めたとき、はじめて「いま、この瞬間のいのちの望み」に気づくくことができます。
「自分はどう生きたらいいのか」
その答えが見えないとき、もしかしたら「生まれてきたこと」と「死ぬこと」の両方を、まだちゃんと受け止められていないのかもしれません。
自分の存在を受け入れ、「この自分でよかった」と、心と腹から思えたとき、人生は自分のものとして動きはじめます。
自己理解(自己認識)、親との関係、世界の見方(世界観)、人生の捉え方(人生観)、など、これらを丁寧に見直していくことが、「自分として生まれてきてよかった」という感覚につながっていきます。
そしてもう一つ。
自分が死ぬことを受け入れない限り、どこかで「永遠に生きる」ような気持ちで生きてしまうことになります。
そうすると、地位や名誉、お金や成果など、死ぬときにすべて手放さなければならないものを、人生のゴールだと勘違いしてしまいます。
あるいは、「どうせ死ぬのに」と、生き延びるためだけや、仕方なく生きるような生き方をします。
でも、自分がいつか死ぬということを、心と腹で本当に受け入れると、そのときはじめて、自分にとって本当に大切なものが見えてきます。
生まれてきてよかった。そして、私は必ず死ぬ。
“生”と“死”を深く理解することで、人は“生きる道”を思い出すことができる。僕は、そう想っています。
今日も、生きとし生けるものが、平和で、幸せでありますように。
【今日のコツ】
“生”と“死”を深く理解することで、人は“生きる道”を思い出すことができる。
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