「この上司には、もうついていけないかもしれない」——そんな言葉が頭をよぎったこと、ありませんか?指示のたびに気持ちがすり減っていく。頑張っても報われない気がする。誰にも言えずに、ただ我慢して仕事を続けている。そんな経験がある人は、決して少なくないはずです。
今回は、株式会社エムフロが運営する「Craudia採用サイト制作代行」が、上司がいる環境で働く500人を対象に実施した「上司についていけないと感じた瞬間」に関するアンケート調査をもとに、多くの働く人が抱える本音を紐解いていきます。もしかしたら、あなたの職場にも心当たりのある場面が出てくるかもしれません。
9割以上が「ついていけない」と感じている現実

imageby:Craudia採用サイト制作代行(via PR TIMES)
調査ではまず、「上司についていけないと感じることがあるか」を尋ねています。結果は、「頻繁にある」と答えた人が33.4%、「たまにある」と答えた人が57.6%。合わせると91.0%もの人が「ついていけないと感じたことがある」と回答しました。
この数字を見て、「自分だけじゃなかったんだ」と少しほっとした方もいるのではないでしょうか。3割以上の人が「頻繁にある」と答えている事実は、日常的にストレスを抱えながら働いている人がそれだけ多いということでもあります。上司との関係に悩むことは、決して特別なことではないのです。
上司についていけないと感じた瞬間ランキング

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では、具体的にどんな瞬間に「ついていけない」と感じるのでしょうか。上位5つの回答を見ていきます。
1位 感情的に振舞う(24.0%)
最も多かったのは「感情的に振舞う」でした。八つ当たりのように怒鳴られたり、機嫌の良し悪しで態度が大きく変わったりする上司に、振り回されている人が多いようです。上司の感情は職場の空気そのものに影響します。自分が怒られていなくても、誰かが怒鳴られているのを見るだけで「怖い」と感じてしまう。安心して働ける環境がないと、信頼してついていこうという気持ちは生まれにくくなります。
2位 人によって態度を変える(16.4%)
2位は「人によって態度を変える」でした。お気に入りの部下だけを可愛がったり、立場の強い人には媚びる一方で部下には強く出たりする上司には、「公平に評価してもらえないのでは」という不信感が募ります。成果や努力ではなく相性で評価が決まると感じさせてしまう時点で、部下の信頼を失いやすいといえるでしょう。
3位 部下に責任転嫁する(10.4%)
3位は「部下に責任転嫁する」でした。自分のミスを部下のせいにしたり、間違いを認めなかったりする姿勢は、部下に「いつ自分に責任を押しつけられるかわからない」という不安を与えます。本来、最終的な責任を負うべき立場の人がその役割を果たさないと感じたとき、部下の心は離れていきます。
4位 発言内容がすぐ変わる(回答多数)
4位は「発言内容がすぐ変わる」でした。昨日と今日で言うことが違う、会議での方針と後日の発言が食い違う、といった一貫性のなさは、部下を混乱させます。積み上げてきた作業が無駄になる徒労感も重なり、指示そのものを信じられなくなってしまうのです。状況の変化による方針転換自体は自然なことですが、説明が不足していたり場当たり的だったりすると、不信感につながります。
5位 人の話を聞かない(回答多数)
5位は「人の話を聞かない」でした。自分の意見だけを押し通し、部下の相談や提案に耳を傾けない上司には、「どうせ話しても無駄」という諦めの感情が生まれます。信頼関係は本来、お互いに意見を出し合って築いていくもの。頭ごなしに否定される経験が続けば、部下から意見を出そうという意欲そのものが失われてしまいます。
ついていけないと感じた結果、取った行動ランキング

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上司についていけないと感じた時、人はどんな行動を取るのでしょうか。こちらもランキング形式で紹介します。
1位 できるだけ関わらない(38.2%)
最も多かったのは「できるだけ関わらない」でした。必要最低限しか会話しない、チャットで済ませるなど、接触自体を減らすことでストレスを軽減しようとする人が多いようです。「他人を変えることは難しいが、距離は自分でコントロールできる」という、いわば自己防衛の行動といえます。
2位 退職を検討する(22.0%)
2位は「退職を検討する」でした。関わりを減らしたり意見を控えたりしても状況が改善しないと感じたとき、最終的な選択肢として退職や転職が浮かびます。「職場に行くのが怖い」というほど精神的な負担が大きくなれば、自分の心身を守るための決断として自然な流れともいえるでしょう。
3位 意見を言わない(回答多数)
3位は「意見を言わない」でした。「言っても無駄」「意見すると怒られる」と感じ、萎縮して発言できなくなる人も少なくありません。従順なふりをすれば衝突は避けられますが、その一方で現場の課題や改善案が共有されなくなり、組織全体の停滞にもつながりかねません。
4位 他の人に相談する(回答多数)
4位は「他の人に相談する」でした。上司本人には直接言いにくいことを、他の先輩やさらに上の役職者に相談するという、前向きな対処法です。第三者に間に入ってもらうことで、状況が冷静に整理されたり、上司への働きかけにつながったりする可能性があります。
5位 上司の機嫌を伺う(回答多数)
5位は「上司の機嫌を伺う」でした。話しかけるタイミングを見計らったり、雑談で機嫌を良くしてから相談したりと、トラブルを避けるための工夫をしている人もいます。ただし、常に機嫌を優先して行動する状態が続くと、精神的な負担は蓄積し、本来必要な相談やコミュニケーションが後回しになってしまう恐れもあります。
専門家が語る、部下にできること

Craudia採用サイト制作代行(via PR TIMES)
この調査結果について、組織育成パートナーの宮治有希乃氏はこう指摘しています。上司の言動に対して部下が「防衛的な沈黙や逃避」を選ばざるを得ず、対話がうまく機能していない職場は少なくないといいます。そうした状況で部下にできることは、感じた違和感を「やんわり」であっても上司に伝えることだそうです。客観的な事実と、それに対する自分の気持ちを分けて伝えることがポイントになります。
上司自身も、自分の言動が周囲にどう受け止められているか自覚していないケースは意外と多いもの。他者を直接変えることはできなくても、変わるきっかけを作ることはできる、という視点は、悩みを抱える多くの人にとって一つのヒントになるのではないでしょうか。
まとめ
今回の調査から見えてきたのは、9割以上の人が上司との関係に「ついていけなさ」を感じているという、決して特別ではない現実です。そしてその原因の多くは、仕事の能力そのものよりも「感情的な振る舞い」「態度の一貫性のなさ」「話を聞く姿勢の欠如」といった、人としての在り方に関わる部分でした。
一方で、ついていけないと感じた人の多くが、距離を取る、意見を控える、退職を検討するといった形で、自分なりに状況と折り合いをつけようとしています。それは弱さではなく、自分の心を守るための、ごく自然な選択です。
もし今、あなたが上司との関係に苦しんでいるなら、それはあなただけの特別な悩みではありません。多くの人が同じような場面で立ち止まり、同じように悩んできました。距離を取ることも、相談することも、時には環境を変えることも、すべて自分を守るための立派な選択肢です。無理をしすぎず、自分の心が少しでも軽くなる方法を、焦らず探していってください。
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- image by:Unsplash
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