悩みは「両親(義理の両親)とのかかわり」「セックスレス」「夫のモラハラ」
ママたちの「悩み(過去/現在)」を聞いてみると、トップは「両親(義理の両親)とのかかわり」で33.4%。ついで「セックスレス」が20.1%、「夫のモラハラ」19.9%と続きます。
「義理の両親」との関係について悩んでいるママは多いようです。2位にあがってきたのが「セックスレス」。子どもができて、お互いの関係性が変わったことや、育児に追われて時間がなくなったことで、セックスレスになることが多いようです。
同じく夫関連で3位と6位にランクインしているのが、「夫のモラハラ」(19.9%)「夫のDV」(7.3%)。そして、4位、5位にランクインしている「育児うつ」(17.2%)「産後うつ」(13.8%)ですが、子どもを育てていくうえで悩みを抱え、精神状態を悪くするママも少なくないことがわかります。
さらに、「夫による子どもへの虐待やネグレクト」が7%、「自分による子どもへの虐待やネグレクト」が6.1%となり、育児に行き詰まるママたちのSOSが、調査にも現れる結果となりました。
ママたちの「欲求」は満たされているのか?
5つの段階的な欲求(※マズローの欲求5段階説を参考に設定)別にママたちの欲求がどの程度満たされているかを見ていくと、まずもっとも基礎的な「生理的欲求(お腹がすいたから食べたい/眠いから寝たい/トイレに行きたいなど)」は76.2%。次に「安全欲求(危険を感じることなく、安心・安全な生活を送りたいという欲求)」は73.6%が満足していると回答しています。
さらに、「社会的欲求(家庭以外の社会で自分の居場所がほしい、社会の役に立ちたいという欲求)」は53.0%、「承認欲求(人から認められたい、必要な存在であると思われたいという欲求)」は48.5%と、これらの欲求を満たされてるママたちは、およそ半数程度となりました。
もっとも高度な欲求である「自己実現欲求(仕事で認められたい、趣味や特技で成果を出したいというような理想的な自分・人生を求める欲求)」は39.0%が満たされています。原始的な欲求すら満たされていないママたちが1割強存在するのに対し、もっとも高次の自己実現欲求が満たされているママが約4割弱もいるという結果となりました。
さらに見ていくと、各欲求の満足度は、子どもの年齢によって、大きく左右されることがわかります。たとえば、「0歳児ママ」は赤ちゃんの面倒を見るのに忙しすぎて寝る暇がなかったり、トイレに行く暇がなかったり、という話はよく聞きますが、現に「生理的欲求」の満たされ度が63.8%と、全体平均よりも10ポイントほど低い結果になっています。
「自己実現欲求」も「0歳児ママ」がもっとも低く、赤ちゃんのお世話で自分の理想像を求めるどころではない様子がよくわかります。一方で、「自己承認欲求」が満たされていると回答した人は53.4%と、全体の中でもっとも高い結果となりました。赤ちゃんから「自分が必要とされている感」は計り知れないものなのでしょう。