それぞれに仕事を持ちながら子育てをする共働き家庭が増えていますが、夫よりも妻に家事育児の負担がかかっている家庭が多いようです。
初めての育児はママもパパも初心者で、何がわからないのかもわからず手探り状態。夫の側も、家事育児に参加したいけれど、何をすればいいのだろう?と考えているうちに時が過ぎていってるのかも…。
そんな状況下でも、夫婦でお互いのキャリアややりたいことなどを 共有・尊重しあい、家事・育児の分担も行っている夫婦も存在します。なかには夫婦だけでは難しいことは、家族の手助けや各種サービスをフル活用し、自分たちらしい「チーム育児」を実践している家庭も。
個の時代といわれる現代だからこそ、自分たちらしいチーム育児ができたらいいですよね。
そこで今回は、1才未満の子どもを持つ核家族の30代男女を対象ににした「チーム育児に関する調査」の結果から、いまどき育児の実態やチーム育児で叶うこと、チーム育児を実現するために必要なことをご紹介。
チーム育児をやってみたら、お互いがやりたいことをできたり、親子で過ごす時間あ増えたりしているようですよ。あなたのご家庭も、ほかのパパ・ママの声を参考に自分たち夫婦のあり方を考えてみてはいかがでしょうか。
イマドキ育児の実態は?
下の家事20項目について「夫婦のどちらが主に担当していますか」と聞いたところ、家庭内での家事負担個数の平均は妻が平均12個、夫が2個という結果になり、妻の平均家事負担数は夫より10個多いということが明らかになりました。
●家事20項目
食事の準備(朝)、食事の準備(昼)、食事の準備(夜)、お皿洗い、家の掃除、スーパー/コンビニ/ドラッグストアなどでの買い物、ネットでの買い物、洗濯、子どもの寝かしつけ、子どもの歯磨き、子どものつめ切、子どものお風呂子どものお着替え、子どものおむつ替え、授乳(日中)、授乳(夜中)、子どもにご飯を食べさせる(日中)、役所への各種届出、育児記録(日記)をつける、子どもの写真を撮る
またチーム育児を実施している家庭を、「妻と夫の家事負担数の個数差を3個以内の家庭」と定義したところ、チーム育児ができている家庭は10%となり、90%の家庭でチーム育児ができていないということも判明しています。
チーム実践中の夫がやっている家事ランキング
先ほどの家事20項目について夫が担当していた割合が多い順序をみてみると、同率1位で「お皿洗い(54.2%)」・「子どものお風呂(54.2%)」、3位は「ネットでの買い物(50.0%)」、4位「家の掃除(41.7%)」という結果となりました。
夫が担当しやすい家事は「お皿洗い」や「子どものお風呂」ということなのでしょうか。それでも妻はこのどちらかを夫が担うことで、ずいぶんと時間に余裕が生まれそうです。
妻がお願いしたいこと、夫が今後やりたいこと、共通の第1位は?
調査では、妻に「あなたは育児に関して旦那さんに本当はお願いしたいことがありますか」、夫に「あなたは育児に関して、現在はやっていないけれど今後やってあげたいことがありますか」というアンケートも実施。
その結果は次のようになっています。
Q.あなたは育児に関して旦那さんに本当はお願いしたいことがありますか
- 子どもの寝かしつけ(33.0%)
- 掃除(21.0%)
- 皿洗い(20.0%)
Q.あなたは育児に関して、現在はやっていないけれど今後やってあげたいことがありますか
- 子どもの寝かしつけ(30.0%)
- 子どもの歯磨き(23.0%)
- 食事の準備 朝/夜(21.0%)
妻がお願いしたいこと、夫が今後やってあげたいことの1位はどちらも「子どもの寝かしつけ」と合致しています。
両者で話し合うことができれば、グッと妻側の負担が軽くなるかもしれませんね。