分岐点は「葛藤の次の行動」
部下の立場では、常に仕事に追われ、自らメリハリをつけるのが難しいという方も多いでしょう。そこで葛藤が生まれますが、その葛藤の次の行動が大きな分岐点となります。それは、葛藤がやがて上司や周りへの不満へと変わっていく人と、自分なりのメリハリのある働き方を見つけようとする人です。
意識をしないと人は自然と不満を抱いていきます。他人のせいにすることで、心の葛藤を整理(無理やり納得する)するのです。そこで、それを止めるものがなかったり、その不満に同調する仲間がいるとどんどんエスカレートしていきます。
すると、同調しない意見には「無理に決まっている」などといって、耳を貸さないようになっていきます。では、逆に自分なりのメリハリのある働き方を見つけられる人はどのような人でしょうか。そこにはいくつかの共通点があります。
1.メリハリを付けることの有効性を本気で認識している
一見、当たり前のことのようですが、多くの方は「何となくわかっている」だけで行動にはなかなか移すことができません。本人はそれなりに頑張っているかもしれませんが、気づけばダラダラと残業をしている人は少なくありません。わかっていても実行する勇気がない人も多くいます。全員がわかっているのに、長時間労働が美徳というような雰囲気から抜け出せずにいます。悪いいい方ですがその方が楽なのです。そうなる理由のひとつが以下に繋がります。
2.目標達成に責任を持っている
メリハリをつけることは、より効率的に仕事を行うための有効な手段のひとつ。「しかし、周りの目が…」頑張っているときはいいですが、頑張るために休むときに周りの目が気になります。「みんな、頑張っているのに…」。
しかしそれは極端にいえば、与えられた仕事に対して本気で取り組んでいないとも言えます。その証拠に多くの方から、「目標を達成できなかったときにいいわけできなくなってしまうから…」という裏の意見が必ず出ます。
休まずに頑張ることはある程度は評価されますが、そんな人は継続して結果を出すことはできません。常に「それなり」になってしまいます。
結果を出し続けるためにも、自分に厳しくなることが大切です。周りに合わせることも大切ですが、ただの仲良し集団では本末転倒です。自信を持って「休むことも仕事の内」といえる仕事のやり方ができるかです。
3.目標が明確になっている
目標があいまいでは、自己の責任もあいまいになります。目標を明確にすることで、達成までのストーリーが描け、メリハリをつけることに繋がります。臨機応変に対応することも大事ですが、しっかりと自己主張することも目標達成には必要なことです。あいまいのままではメリハリをつけることもできず、結局いい仕事はできません。
この3つを意識して、まずは自分なりに時間を区切って挑戦してみることです。そのときに、周りに宣言するのも効果的。自分の結果に責任を持つことにもつながります。
そして、メリハリといいますが、必ず頑張ってから休むこと。休んでから頑張るのでは、行動の選択肢が狭まってしまいます。まず行動することが重要です。
最後に、無駄に時間を奪われているものがないかを振り返ること。コミュニケーションの価値をどう判断するかは難しいですが、メリハリのないコミュニケーションは、お互いの能力を蝕むことになります。
また、プライベートでいえば、テレビやスマホゲームを否定するわけではないですが、ケジメをつけないとあっという間に時間は過ぎていきます。人生をどう過ごすかは自分次第です。メリハリをつけたほうが楽しくなることは、誰もが知っていることです。まずは重い腰を上げて行動しましょう。
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