「集中力」と「根気」が重要
まだ回路がつながっていない幼少期~小学校低学年のころは、回路をつなぐパイプが細い状態。そのため短時間で情報を運ぶことができず、なかなか解答にたどり着けません。そして、問題を解こうとする気持ちが散漫になりやすい「集中力がない状態」になっています。
ここで多くの家庭は、怒ってしまったり、喧嘩になってしまって「もうやりたくない!」「やる気がないならやめなさい!」という事態が発生しがち。この場面で親御さんが心に余裕を持ち、根気よくお子さんの気持ちに寄り添いながら、さまざまな工夫をしてあげることができれば、お子さんの回路を太くしていくことができるわけです。
毎日の習慣のなかで、脳の回路を強化し、回路を太くすることができるかどうかが、優秀な子とそうでない子のわかれめになります。できれば10歳までにそうした習慣が身についているのがベストですね。
脳の回路を強化するためには?
1.楽しいを大切にする
まだ脳の回路ができていないときや、問題を解くのに時間がかかってしまうとき。お子さんが「楽しい」と思える環境作りや接し方をしてあげましょう。
2.手を動かす
なかなか問題が解けないときは、頭で考えるより、指を折って数えたり、絵を描いたり、ものを使ったりして、実際に手を動かしてみることが大切。手を動かすことで、思考している脳の箇所を違うところに動かすことができます。
実際に、算数ができる子、頭がいい子というのは、わかったことを書き込んだり、文章を図示化したりする習慣があるそうです。
3.たくさん遊ぶ
考える前や手を動かす前に重要なことは、たくさん遊ぶこと。心に不安や不満がなく満たされている状態であれば、子どもは進んで勉強に取り組めるはず。
やる気がでない日もあるでしょう。イライラしてしまう日もあるでしょう。そんな日は思い切って、いっしょに遊んでしまえばいいんです。そうやってお子さんの心のなかを、たくさんのガソリンで満タンにしてあげましょう。勉強はそれからです。
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