世のなかには、1度教えただけですぐに内容を理解できたり、3学年4学年先の勉強内容をすぐに理解できる子どもたちがいます。一方で、何回教えても同じ間違いをしたり、もう数字を見るだけで頭が痛くなるような勉強嫌いの子も存在しています。
では、理解がはやい子とそうでない子は何が違うのでしょうか?
- 関連記事
- >>>やっときゃよかったサキドリ学習。先輩ママが語る子育ての後悔
「考える習慣」が左右する
生まれつき「頭がいい」とか「悪い」とか、頭のよし悪しが遺伝することはありません。これは最新のDNA分析でもわかっています。生まれつきIQが高い子は何%かの確率で生まれてくることはあるそうですが、一般的な遺伝子のなかに 「頭がいい遺伝子」というのはないのだそうです。
では一体、何が違うのでしょうか。頭のいい子や勉強ができる子は、日ごろから「考える習慣」があることが多いのです。子どもたちはさまざまな問題にぶつかることで、考えて考えて考えて、脳を働かせます。もちろん最初はうまくいかないのですが、慣れてくるとその問題を効率よく解けるようになるでしょう。
これは、脳のなかに「問題を解くパターンの思考回路」ができた証拠。さらに繰り返していくことで、その思考回路はどんどん太くなっていきます。その太くなった状態というのが、「理解が早くなる」状態のことなんですね。
思考のルートを作る
初めて問題が出されたとき、脳のなかでは「ああでもない」「こうでもない」と思考がさまざまな箇所を巡り、答えを導き出そうとします。問題を解くためには、脳のどの部分を使えばいいかがまだ絞り切れていないからです。
一方で楽に解けるときの脳は、脳のどの箇所をどの順番で使えばいいかが特定されている。そのルートができあがっているので、スムーズに思考回路がつながって、解答が出せるのです。
解けなかった問題が解けたとき。パズルのピースがカチッとはまったような感じがして、スッキリした経験があるかと思います。まさにそれが、回路がつながった瞬間。1度解いた問題をもう1度解いたときには簡単に感じられたり、前より短時間で解けたりするのは、この回路ができあがったからなんですね。