暑い夏が近づいてきて、大切なあの人がどう過ごしているのか、気になっている人もいるかもしれません。
今年はメールやオンラインではなく、あえて「暑中見舞い」を送って、コミュニケーションを取ってみてはいかがでしょうか?
暑中見舞いの基本とマナー
夏のあいさつ状として送る暑中見舞いですが、知っているようで知らないことも意外と多いのではないでしょうか。暑中見舞いの基本やマナーについて理解しましょう。
送る時期
2020年の暑中見舞いはいつ出すのが正解なのでしょうか?
二十四節気の「小暑」と呼ばれる7月7日ごろから、立秋の前日である8月7日ごろまでに送るものとされています。相手に届くまでの日数なども考えると、7月中には送り終えておいたほうがよさそうです。
なお、8月8日以降になった場合は、暑中見舞いではなく「残暑見舞い」となります。
はがきの種類
暑中見舞いはがきに形式はありません。そのため、普通はがきで暑中見舞いを送っても、まったく問題はありません。
暑中見舞いのはがきとしてよく知られているのが、日本郵便の『かもめ〜る』。年賀状のように当たりくじがついていて、朝顔や花火などの絵柄が入ったタイプもあります。
はがきではなく、便箋やカードで暑中見舞いを送ってもOKです。ただし、仕事関係などオフィシャルな相手に送る暑中見舞いは、はがきを選ぶことが多いでしょう。
書き方
暑中見舞いの文面は、以下のような順番で書きます。
1.お見舞い
「暑中お見舞い申し上げます」のように、ほかの文章とくらべてやや大きめに書きます。年賀状の「あけましておめでとうございます」「迎春」などの文字をイメージするとわかりやすいでしょう。なお、句読点は不要です。
2.季節(時候)の挨拶
「暑い日(猛暑)が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか」など、季節感が伝わる挨拶をします。家族や友人宛てであれば、そこまで堅い文面にする必要はありません。
3.近況報告
自分や家族がどのように過ごしているか、子どもがいる場合は子どもの様子などを書きます。最近行った場所のことや、今年の夏の予定などについて書いてもよいでしょう。
4.結びのあいさつ
「暑い日が続きますので、体調にはどうぞお気をつけください」などのように、相手の身体を気遣うメッセージを入れます。
5.和暦+盛夏
暑中見舞いの最後には、改行してその年の和暦を書きます。今年であれば「令和二(2)年」と書き、その下に「盛夏」と書きます。年数は、縦書きの場合は漢数字、横書きの場合は算用数字にします。
送る相手
基本的には、暑中見舞いは誰に送っても問題ありません。家族や友人、祖父母などのほか、仕事でお世話になっている人など、ビジネス関連の相手に送るとよいでしょう。
学校の先生など子どもがお世話になっている人に暑中見舞いを送る場合、子ども自身が自分の名前で出すことも、もちろん問題はありません。
暑中見舞いは年賀状のような日本の文化のひとつではあるものの、送ることが必須なものではないため、自分が送りたい相手やお世話になっている相手を選ぶとよいでしょう。