僕たちは、「迷惑をかけてはいけない」と思って、人に頼ることを遠慮してしまうことがあります。
「みんな忙しいのだから、こんなことで相談なんてしたら迷惑だよね」と思ったり、1人で抱えるには難しい仕事も「何とか自分ひとりでやり遂げないといけないと」と思って無理に頑張ろうとする。
あるいは、「私さえ我慢すれば」と他人の役割まで自分でやろうとしたり、頼みごとを断ることができずに、1人でなんでも抱え込んでしまうこともあるかもしれません。
誰だって人に嫌われたくはないはずです。頼みごとを断わることで「相手に嫌われてしまったらどうしよう」「みんな忙しいのに無理なお願いをして呆れられたどうしよう」と、不安になったりするんですよね。さて、きょうは1人で強く生きようとしている人に向けてお話したいと思います。
1人で強く生きようとしている人へ
僕たちは、自分の思うままに自由に生きたいと願いつつも、どこかで「そんなことしたら人に嫌われてしまう」とか「わがまま放題だと呆れられる」と思って、自分の気持ちを押し殺して人の気持ちを伺おうとしてしまいがちです。
みんなの機嫌を損ねないように上手に生きれば、誰にも嫌われることはないだろうと思ったりする。けれど、そんな生き方をして楽しいのでしょうか?
みんなの機嫌を損ねないように自分の気持ちを抑えて、他人の機嫌を伺う生き方に、生きづらさや息苦しさを感じないでしょうか?誰からも嫌われないために他人の意見で行動を決めるって、そんなに楽な生き方じゃないんですよね。
自分の行動ひとつひとつに他人の意見を伺って決めていたら、自分のやりたいことを実現するのは難しいです。だって、自分のやりたいことより他人の意見を優先しているのだから。自分のやりたいことなんてできるわけないのです。
そうこうしているうちに、毎日の生活に「本当はこうしたいけれど」と思いながらも、みんなに合わせるために我慢することが増えてストレスが溜まったりする。だから、人と付き合うことがあると気を使い過ぎてクタクタに疲れてしまい、「これならいっそ1人の方が気が楽だな」と思うこともあるでしょう。
けれど、みんなの機嫌を損ねてはダメだと思ったのも、他人の意見に合わせないといけないと思って自分の意見を押し殺したのも、 「誰にも嫌われないように」と自分自身で始めたこと。
少し厳しいことをいうと、あなたが人間関係で疲れてしまうのは、自分の気持ちよりも他人の意見を優先する他人軸の考え方に原因があるのです。