親と子が逆転してない?
これまでHSPさんから多くの相談やコメントをいただいてきましたが、HSPさんには「親との関係で悩んでいる方が多い」という特徴があります。
いろんな悩みがありますが、多いのは以下の3つ。
- 干渉的で困る
- 期待に応えないと悪い気がする(罪悪感)
- 自分がいないと親が困ってしまう
これらには共通点があるんです。「親と子の逆転」です。
普通、親は子の面倒を見ます。子の甘えを満たすような行動を取り、子どもが成長するにつれて個人の考えを尊重します(それができないと子離れできない親になります)。
そして、親の年齢がある程度高くなると、その関係が逆転します。たとえば親が60代・70代になると、子どもが親の面倒を見るようになります。親孝行として、親が望むものをプレゼントする。これらは親と子の関係の逆転です。
60代・70代になって、親孝行として親と子が逆転するのなら問題ないんですよ。問題は、もっと早い段階で親と子が逆転してしまうこと。それが「干渉」だったり「自分がいないと親が困ってしまう」という悩みにつながってしまうんですね。
いろんなケースが考えられます。
- 親が共働き。忙しすぎて弟や妹の面倒はすべて私が見てきた
- 親が家事を何もしない。私が家事をやってきたから、それが当たり前になってしまった
- 親が働かない。稼ぎ頭は私
これらはまさに、親と子の逆転です。こうなるとあなたの子としての「甘え」が満たされません。また、相談もできませんよね。
本当は就きたい職業があった、やりたいことがあった。なのに、親がそれを「辞めろ」といってくる。理由は、「働きたくない」「家事をしたくない」「世間にいい顔をしたい」という親の甘えを満たしてほしいから…。
親と距離を置いてみる
この問題に対する解決策は、「親の自立」です。あなたが問題化せずにやっちゃうから、親があなたに甘えます。親が子の自立を促すように、あなたも親の自立を促さないといけません。
それには、できるだけ遠くでひとり暮らしをすることです。すると親も自分で甘えを満たさないといけない、生活しないといけないので、自分の人生と向き合えます。ちょっと距離を取るだけで関係がよくなることって多いんですよ。
あなたのため。さらに親のためと思ってぜひご検討ください。
※ひとり暮らしの保証人に親がなってくれない…という場合、保証人なしの物件やシェアハウスがいいですよ。シェアハウスのなかには保証人なしで入れる場所がありますから。無理と思わず調べてみると選択肢が広がります。