ルーティンを持とう
さてここまで「重要なのは考えかた」という話をしましたが、この話だけですべての人が「わかった!考えかたが違っていたのか!よし自分も考えかたを変えて、どんなに微妙なことであっても前向きな意味を見出そう!」と、すぐに変化するとは思えません。そんなときに即効的に役に立つ話を教えましょう。
まず、何よりシンプルかつ重要なのは「ルーティン」です。どんな行動でもいいので、毎日必ず「これは行っている!」というものを決めて、実行していくのです。本当にカンタンなことで構いません。
朝起きたら体操をする。ストレッチをする。本を読む。何かを書く。聞く。ちょっとした勉強をする。カンタンな仕事をする。
本当に何でも構いません。あなたが「これなら毎日でも続けられる」というものを決めて、実行していくのです。それは、あなたの「領地」になります。
「自分は、これだ」という、中心となる場所を作っておくのです。それはまさに、あらゆる敵から守られる「領地」として確立します。それが明確になっていれば、たとえ毎日、どんな敵が来ても、どんな嵐が襲ってきても、またはどんなストレスや苦しいことがあっても…。そこにいるかぎり、心すべてが奪われることはありません。
「なるほど、世界には自分の領土のほかに、こんなふうに敵が来ている地域もあるんだなぁ」なんて風に、気楽に周囲を眺めることができます。これこそが心の余裕なのです。
考え方なら何でもいい
そしてこの領地を作る、代表的な手法こそが「ルーティン」なのです。もちろんこれは、ルーティンでなくても構いません。たとえば、「自分は○○の仕事をしている!」「自分はこうして頑張っている!」「自分は△△があるから大丈夫!」というふうに、自信を持てる要素があれば、何でもOKです。
それらは領地として機能し、やはりストレスや苦しみに流されることは減ります。ただもちろん、根本的に「これがあるから大丈夫!」と断言するのは難しいこと。だからこそ「ルーティン」を定めて、それを実行していくのです。これなら、誰でもセルフで自信を作り出していくことができます。