あなたは、何かつらいことがあったときに、何も手につかなくなったことはありますか?または、誰かの言葉で落ち込んでしまい、気持ちがずっと乱れてしまうことはありますでしょうか。
その場合、これからお話することが役に立つかもしれません。きょうは、「ストレスに強くなる方法」についてお話します。
幸福は、外部ではなく内部に
実は、明るい人間と落ち込みやすい人間をわけているのは「できごと」ではありません。どんな人でも、得ている幸福と不幸の総量というのは、そこまで大差はないのです。重要なのは、「どう感じるか」ということだけ。
たとえば明るく前向きな人にだって、悲しいこと、つらいことはあります。そしてそのとき、落ち込んだり、ネガティブな感情を抱いたりすることはあるでしょう。しかし彼らは、それをよい方向にとらえ直したりします。
「つらかったけど、それを糧にしてこう変化させていこう」「今度はこんなふうにやってみよう」「一見つらいできごとだけど、こんなふうに考えることもできるんじゃないか」そのような形で、プラスに持っていくことができるわけです。
逆に落ち込みやすい人は、すべてのストレスの種を、真正面から受け止めてしまいます。そして、つらいことがあったらそのまま落ち込みますし、また誰かの発言を何度も反芻して、気分が悪くなったりします。ある意味、悲しみや苦しみに「流されてしまう」わけです。そしてこの差こそが「考えかた」なのです。
あなたの心の主役はあなた
重要なのは、「あなたの心はあなただけのもの」ということ。心は、あなたが主演俳優・脚本家・監督である映画作品です。
それなのに、あなたが「○○のせいで…」「△△があったから…」など、他人や外部のできごとのせいにして感情を変えてしまうのは、その映画で突然に現われた別の人に監督や脚本をやらせてしまうようなもの。
「人のせいで感情が左右される」というのは、その状況とまったく変わりありません。あなたの心という映画ですから、すべて決めるのはあなたです。外の世界から何が行われても、主体はあなた。あなた以外の人が、あなたの心すべてを永遠に左右することはできません。
こんな話があります。「馬を水辺に連れて行くことはできるが、馬に水を飲ませることはできない」。これは感情においても、似ている話です。誰かがあなたを一過性でイヤな気分にすることはできても、根本的なあなたの心そのものを完全に変更することはできません。
まず「主体は自分だ!自分は人生を前向きに生きていくと決めているんだ!」と考えること。これだけで、誰が何をしてきても、前向きに生きていくことができます。