こんにちは。垣屋美智子です。現在私はスタートアップ企業の財務・経営支援をするほか、「誰でも今すぐできる」をテーマにマネー、ライフ、キャリアについて執筆、講演活動を行っています。
今回はメルマガ読者の方からいただいた、「仮想通貨は怪しい?危険?持っておくべき?」というご質問にお答えしました。
読者からの質問:仮想通貨は持っておくべきですか?
ビットコインなど仮想通貨のメリットやデメリットを教えていただけると嬉しいです。怪しいのか怪しくないのかもわからないですし、お金持ちの人はやって損しても問題ないかもしれませんが、一般の人が手を出してもいいものなのか疑問があり、ご意見を伺いたいです。
「100%安全」ではない
ご質問ありがとうございます。さまざまなところで難しい用語とともに説明されている仮想通貨(※法令上の正式な呼称は「暗号資産」と変更されています)。
仮想通貨がなぜこんなに話題になるのかというと、やはり新しいテクノロジーを使っている通貨として、「将来、ドルや円などの法定通貨を置き換えるものになるかもしれない」という夢があり、誕生から価格が高騰しているなかで、持たざるリスクを減らすために機関投資家など参入プレイヤーが増えているからではないでしょうか。
では、個人投資家として私たちが保有するにあたり何を知っておくべきでしょうか。
まず仮想通貨を保有するうえで不安になる理由として、「デジタル資産だからハッキングされてなくなったりしないのか」「値上がりと値下げの仕組みがわからなくて不安」というのが多いのではないかと思います。
まず、ハッキングなど安全性の問題でいうと、過去には取引所関係者により横領が発生したこともありましたし、取引所がハッキングされ仮想通貨が盗まれたこともありました。
これらの事例を見ると、仮想通貨自体というよりもそれを管理する側のモラルやセキュリティの問題によるところが大きく、法定通貨であれば銀行員が横領しないのかとか、銀行のネットバンキングが安全かというのと同じ議論です。
ただ、仮想通貨でなくても、最近だとドコモ口座の不正利用があったように、新しいデジタルサービスが始まると最初はサービスが脆弱で、そこを狙う集団が居るというのはあると思います。
そういう意味では仮想通貨取引所も歴史が10年強であることを踏まえると、「100%安全である」とはいえないところはあるでしょう。
ですから、取引所を選ぶ際は100%安全ではないことを前提に「大手(上場企業)傘下である」など、自分なりに納得感を持って選ぶことが大事だと思います。