私たちが食べる命に賞味期限があるように、私たちの想いや感情やビジョンにも期限があります。たとえば、告白が最も成功しやすいのは出会ってから3カ月以内という統計と心理学があるのです。
なぜ告白成功率が下がるのか?
もちろん例外はたくさんありますが、3カ月をさかいに、告白の成功率がどんどん下がっていくのです。友達としてしか見られなくなったり、現在の関係を守りに入ったりするからですね。
「学生時代はそんなことなかったよ!」と考えると思うのですが、それは学生時代にアップデートが何回もあるから。クラス替えや席替えなどちいさなアップデートがあるから、また出会ったときに近い感覚でスタートできるわけなのです。だから、学年が切り替わって夏までにカップル誕生というパターンがとても多いはず。
これは心というのがナマモノだからです。タイミングや感情はナマモノなのです。告白をできずに「もうちょっと親密になってから」「もうちょっと互いに知ってから」という感覚でいると、知りすぎて恋愛対象から友達になります。
それで、現在の関係を悪くしたくないから余計に告白しづらくなったり、成功率が下がったりします。つまり、私たちは生物(ナマモノ)なのです。
ナマモノな想いは、おいしいうちに
同じように、起業準備中という言葉を多用する人がいますが、厳しいことをいうと、この言葉をしばらく使っていると準備中のまま、閉店することになります(やるしかないという状況ならオープンはしますが…)。
恋愛にしても、結婚にしても、起業にしても人生の転機はだいたい間違いから生まれるもので、間違いがあるから人生は面白くなる。小利口になると、「変わらない」を選択するのが人間ですから。準備中のまま閉店してしまうわけだ。ほかにも、本は「読もう」と思ったそのときに読まないと、開かれることのない積読(つんどく)行きになってしまうわけです。
すべては、私たちが生物(ナマモノ)だから。これらと同じように「○○をやってみよう!」というビジョンも思ったときに動き出さないと消えていきます。私たちの命も、私たちの感情も、私たちのビジョンも、全部ナマモノなのです。ナマモノという自覚がないから、全部腐らせてしまうのです。
私の座右の銘は「美味しいものを、美味しいときに」。単純に美味しいものが食べたいだけの言葉なんだけど、全部これなのです。鮮魚ならおいしいときに食べるはず。あなたの感情も、あなたのビジョンも、おいしいときにアクションを起こせば、それはあなたの栄養になり、すばらしい経験になるでしょう。
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