「流行り」ではないジェンダーについて語ろう
最近、企業や公共機関で「女性の生きやすい社会」「LGBTへの積極的な取り組み」「ダイバーシティ推進」「SDGs」などの文言を見かけます。セミナーなどを設けることによって、サポートをしている証明となり、よい印象を与えられるでしょう。
では、SDGsの意味をいえる人はどのくらいいるでしょうか。「SDGs」という言葉がもはやナイキやアディダスのロゴのように、ブランド力として使われているように感じます。
同性愛についての映画やドラマは増えてきましたが、理解の欠如により誤った情報を流してしまうこともあり、また非誠実な描き方も多いとも思います。
文言を掲げる公共機関や企業はどのような政策を打ち出し、それによりどれくらいの人が生活がいい方向に向いていると実感しているのでしょうか。「流行り」として消費されるのではなく、本質的な部分で語られることがいまの課題だと思います。
半径1mから変わっていく
これをすればいますぐジェンダーギャップがなくなるという解決策はありませんが、問題視していない人たちが知るきっかけを持つことはできると思います。
早い時点で問題視している人のなかで、アクションを起こせる人がいるのならば、話題に出してみることも一つの手です。SNSでシェアしてみたり、自分の意見を述べてみたり、小さなことでも行動することが大事なのです。
実際、私も友達がSNSで発信していることからジェンダーギャップ指数について知りました。そして私も同じように発信をすることで、新しい視点を得たという友達からの反応も得ることができました。
発信をしてすぐに社会が変わるわけではありませんが、自分の半径1mから意識が変わっていくかもしれないと、最近は思っています。
人それぞれ異なる経験を持つので理解することは難しいかもしれません。しかし、知ることはできます。個々の異なる生きづらさから派生してジェンダーが共通の問題として見えてくることもあるかもしれません。
ジェンダーギャップを生み出すことは、女性だけでなく、男性やほかの性別の人たちにも負の影響を及ぼす可能性がある。すべての人が、同じラインでスタートを切って歩ける理想的な社会を作るためにも、いまこそジェンダーギャップについて話し合わなければならないのです。
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