少しいい加減なほうがいい
僕はLINEを使うのが少し苦手なのですね。それは、既読がついちゃうから。読んだらすぐに返事しなくちゃいけないと考えてしまうと、ときには結構ストレスになります。
でも楽しんで使っている人の話を聞くと、「僕、ぜんぜん気にしてないよ。返事は時間があるときに返せばいいじゃない」と。そう、この感覚って実は人それぞれ違うのですね。でも僕たちは自分が持っているものさしを基準にしてしまうことが多いです。
なぜ読んだらすぐに返事を返さないといけないと感じているのか?それは、こちらが何かを投稿したり投げかけたあと、既読になっているのに反応がないというときにまたいろいろ想像してしまうからではないでしょうか。
実はここでもさっきの沈黙の自分の世界を体感しているわけなのですが、でもこの時間を苦痛に感じたり、ストレスに感じた分、「自分が読んだあとには相手にはできるだけこの沈黙の時間を与えないようにしよう」そんな気持ちにもなります。だからできるだけ早く反応や返事をするという制限を自分に課してしまうのです。
問題は、僕たちはこの自分で作った制限やものさしを相手にもどこかで期待してしまうということ。あまりその制限を持っていない人は、相手にもその期待を向けません。
「きっと忙しいのだろう!読んでたらそれでいいじゃん(笑)」と。だからあなたの配慮や優しさから生まれた制限であったとしても、少しいい加減ぐらいがストレスなくそのツールと付き合うことができるのです。
それでも傷ついたときは、まず自分の心のケアを
それでも相手の反応に傷ついたり、言葉に傷ついたとき、僕たちはよく自分を責めてしまいます。そして、悶々とそのことを考えてしまうでしょう。
そんなときは、こんなことを思い出してみてください。もし相手の本当の気持ちが解らなかったとしても、自分の心のなかにあるものが想像の相手を作り上げていたとしても、また、相手が本当にあなたのことを拒否する気持ちを持っていたとしても、あなたの心がいまとても傷ついているのは確かな事実なのです。
あなたにとって相手がとても大切な人であったなら、あなたにとって相手が少し気になる人であったなら、あなたにとって相手がずっと仲よくしていたい人だったなら、あなたの心はすごく傷ついているはずです。
リアルな世界でも、バーチャルな世界でも、SNSでも、想像の世界でも、夢のなかの経験でも…僕たちの心というものは、現実の体験と同じように「それ」を経験しているでしょう。
だから、まずあなたの傷ついた心を抱きしめてあげてほしいのです。まずは、「辛かったね、悲しかったね」とあなたの心に言ってあげてほしいのです。
そして心が落ち着いてから、誤解を解こうとするのか、もう一度気持ちを伝えるのか、そのまま自然に任せるのか、時間をかけてゆっくりと考えてください。