こんにちは、椎名トキです。みなさんは、休日などをどう過ごされていますか?世情の影響で1年半以上も外出がしにくい状況が続いていて、「気落ちしている」なんてかたもいるかもしれません。
「フェリシモ モノコトづくりラボ」が100名を対象に実施した「みんなどうなの?アンケート白書」(調査期間:2021/5/17~6/29)では、「最近、気分が落ち込むことがある?」という質問に対して、「まあまあ」と答えたかたは48%、次いで「かなり」と答えたかたが26%と、7割以上のかたが気分が落ち込んでしまっていることがわかりました。
僕も幼少期から虚弱体質気味で疲れやすい体質なうえ、コロナ禍になり外出や友人たちと過ごす機会がかなり減ってしまったことで、気分が落ち込んでしまうことが何度もありました。
まだまだ続くコロナ禍において、少しでも気分が晴れるきかっけになるよう、今回は落ち込んでいるときに僕がしていること、考えていることをご紹介します。
人と話す機会を意識して増やしてみる
世情の影響で、Zoomなどのオンラインミーティングのツールがかなり一般化しましたね。テレワークが進んだ企業にお勤めのかたは、特に利用する機会が増えたのではないでしょうか。
Zoomでは、社内で日常的にあった些細な世間話ができにくく、また出社がないためランチや業務後の飲み会で会話することも減ってしまったことでしょう。
昼食時に複数人で同僚とわいわい会話をしたり、就業時間後の飲み会で会話することが、日々の困難を乗り越えるために必要な息抜きになっていたというかたなど、人によってはちょっとした息抜きができない状態にストレスを感じてしまうだろうなと思います。
実際に、合同会社DMM.comが20代~50代の485名を対象に実施したアンケートによると、コロナ禍前と現在との比較で、人との会話の時間はどうなったか」と聞いたところ、約6割の人が「コロナ禍で会話が減った」と回答。
さらに「人との会話が減ったことによってどんな影響があったか」という問いには、「ストレスが溜まりやすくなった」と答えた人がおよそ半数を占めていました。
もちろん感染リスクを考えれば会食は推奨されないし、いまは控えるべきでしょう。しかし業務内外の些細な世間話や相談事をする機会が減ってしまうことで、ストレスを抱えてしまうのもよくありません。
僕の勤め先はテレワークよりも出社の割合のほうが多いのですが、それでもZoomなどのツールはここ1年半でかなり利用するようになりました。そのことにより、僕もこのコロナ禍で少しストレスを感じた期間がありました。
では、僕はどう対処したのか。オンラインで誰とでも会話できるというツールの利点を活かし、2020年の年始以来会えていない友人たちや、在宅時間に趣味で文章を書いていることで知り合ったかたたちとのオンラインでのコミュニケーションを取り入れ、息抜きをしました。
また、ニュースなどを見て不安や憤りを感じたときは、パートナーと愚痴をこぼしたり、関係のない楽しいことを話して気を紛らしています。
僕のようにパートナーとの会話が息抜きになるという人がいる一方で、家族やパートナー、ルームメイトがいるかたでも、長期間長い時間ずっと一緒にいることで生じるストレスもありますよね。
大切なのはバランスで、その場合は適度にひとりの時間を過ごすこともメンタルヘルスを守ることに繋がると感じます。もし、大切なパートナーであれ、ずっと一緒にいることが辛いのであれば、そのことも話し合ってみましょう。
たとえば、部屋を分けられるなら時間制で分けて立ち入らないように決めて好きなことをしてみる、近所を一人で散歩する時間を作る、近所のホテルに泊まってみるなど、ふたりで解決の糸口を見つけられたらよいですね。
ニュース番組やSNSの情報から離れてみる
現代では、スマホを開けばニュースやSNSから膨大な情報を得られる反面、必要以上の情報を浴びることで疲れてしまうこともあります。
特にいまの時勢では必要かつ正しい情報を得ることが何より大切ですが、同時に偏った意見や第三者のマイナスな感情ばかりを受け取ってしまう可能性も高く、それが原因で心の調子を崩してしまうことも考えられます。
またマスメディアやSNSから得られる情報のなかには真偽がわからないものも含まれている場合があり、しかも必要以上に受け手の不安を煽る表現をしていることがあるので、受け取る際には注意が必要です。
新型コロナウイルスの感染が拡大しはじめたころ、こういった“煽る”情報で、僕はかなり精神的に参ってしまいました。
もちろん、SNSや各種メディアには正しい情報もあります。しかし受け取る情報によっては、心を疲れさせる一因になり得ると僕は思います。
それでなくても日々の暮らしのなかや先々のことを考えると心配で、不安にかられることもあるのですから、必要な情報以外からは適宜距離を置きたいものです。
たとえば「自粛せずに会食や不要な外出をしている人がいる」という情報も、「私はこんなに我慢して自粛をしているのに」とか「こういう人たちがいるから」と憤りを感じるきっかけになってしまうので、最近ではあまり受け取りたくないなと感じます。
東日本大震災でも、日々続く災害報道で過度なストレスにより心が疲れてしまう人や体調を崩す人がいました。
新潟青陵大学大学院臨床心理学研究科教授である碓井真史さんの記事によると、東日本大震災の災害報道を見たことにより、自分が直接の被害を受けたわけではないのに、不眠、食欲不振、血圧上昇、情緒不安定になった人、自分が揺れているような地震酔いになった人、さらに過敏になったり悪夢を見るようなASD(急性ストレス障害)に近い症状まで出た人もいたそうです。
東日本大震災とこのコロナ禍は違いますが、不安を募らせるニュースやSNSから離れることは決して悪いことではないのです。
情報から距離を置くことの具体的な方法としては、テレビやSNSから得る情報を物理的に制限することを定期的に意識しています。
SNSの退会やアプリをアンインストールする、もしくは長期間ログインしないことで「SNSデトックス」をしている人もいますが、僕の場合はSNSで繋がったかたとの交流も大切にしたいと考えているので、もっと手軽な方法をとっています。
自宅で映画を観たり、ゲームをしている時間など好きなことをしているときに、「この時間はテレビもスマホも見ない」と決めてスマホやリモコンを手の届かないところに置く。これだけです。
要は、好きなことをしながらスマホやテレビを手放すということなのですが、近くにあるとついテレビをつけたりスマホを触ってしまうことが多いので物理的に距離を置いています。
目の前のことに没頭することで、情報から距離を置くと同時にリフレッシュにもなるのでオススメです。手放しながら取り組むことが筋トレやストレッチなら、運動不足を解消しながら行えるので一石二鳥ですよ!
家事をしているときにテレビをつけるのが好きなかたは、番組を選ぶ際にワイドショーや情報番組ではなく趣味の番組に変えるだけでも入ってくる情報は全く変わってくるでしょう。音楽や趣味性の強いポットキャストやYouTubeにするのもいいかもしれません。